☆第10話 深淵にさまよう狼
「シリウスの匣」へとだんだんと近づいていくユーリィ。待ち伏せされたクラルヴァインに襲われますが、その戦いの中でヴァンパイアが匣を欲しがる理由を知ることになります。一体どういうことなのか…?そしてどうして父アレクセイは匣を封印しようとしたのか。真実に近づいています。
ここからネタバレありの感想です。
ウィラードたちは廃墟と化したドッグヴィルへ行き、王家の墓を調べます。そこはただの墓場ではなく、シリウスの聖地を模したもの。シリウスの聖地―シリウス生誕の地は、南樺太。エフグラフやユーリィが向かった先です。墓所を調べたウィラードは隠し扉の先にあったオブジェから、何か光る球体を取り外します。ユーリィが匣の封印を解くなら必要になるはずのものだと言うのですが…。そして彼らもまた、南樺太へ向かうことになります。
ユーリィとビショップはクラルヴァインのフランケンシュタイン?部隊と戦うことに。
そしてクラルヴァインから、ヴァンパイアたちが死に至る病に侵されていることを知ります。伝染病らしく、じわじわとヴァンパイアたちの間で感染拡大しているという。その病を治すためにクラルヴァインも声をかけられたらしいのですが、結局、エフグラフはシリウスの匣へ希望を持っている、と。確かにクラルヴァインのあれでは…ちょっと解決方法とは言えないですもんね…。
ミハイルは聖地の底まではたどり着けなかったけれど、ユーリィが何とか行けたのは、やっぱり純粋なシリウスだからですね。落ちていくまでの間にアレクセイがどうしてここへ来たのか、記憶を垣間見ることができました。世界中のあちこちからシリウスの匣が狙われていて、それがトラブルの種になるなら封印してしまうしかないとアレクセイは考えて、聖地へ来ました。匣を守るために世界との交流を絶ち、秘密を知った部外者は殺す。確かにそんなことをいつまでも続けるわけには行きません。
でも封印した甲斐はなくドッグヴィルは全滅し、いまシリウスはユーリィしか残っていません。守りたかったはずの大切な人たちは守れなかった…。そして、封印されていてもなお、ヴァンパイアたちも日本軍もどうにかして匣を手に入れようとしています。多くの犠牲を出したのに、何の解決にもならかったのは悲しいですね…。
ユーリィは、アレクセイのように命を賭けて匣を守るのではなく、生きていくための選択をします。そのためにはまずユーリィが匣が何なのかを知らないといけないですね。父から受け取った光る球体…ウィラードが入手したものと色違いかな?この2つが揃うと何かが起こるんでしょうね。
いまさらですが、王家の墓のところも、ユーリィが向かった聖地の入り口にも、おおいぬ座が刻まれてるんですね。シリウスを含む星座なのですが…。犬だからシリウスだと思ってたんですが、じゃあなんで犬だからってシリウスって発想になるの?って話ですよね。神話関係なさそうだし。匣は方舟のことで実は空から来たとかいうオチってある?
ミハイルはミハイルで、飛行船の中で何かやっていますね…?
今期はもともと視聴しているアニメが少ないのですが、いまのところシリウスが一番いいなぁと思って見ています。絵もとてもきれいで、アクションの動きもきれいでいいなと思います。この手のものだと、最終回によって評価が分かれそうなので最後までがんばってほしいです。
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