☆第9話 残痕の朋輩
樺太の山で一人暮らしをしている男がシリウスの匣を知っていると聞き、現地で知り合ったビショップとともに訪ねていくと、そこでヴァンパイアに襲われている男を発見します。ロイヤルズの双子と戦うユーリィですが、追い詰めてもトドメを刺すことができなくて…。
ここからネタバレありの感想です。
だんだん物語の核心部分に近づいているなと思います。あれもこれもとネタが出てきました。書きたいことは他にもあるのですが、まずいちばん言いたいのはこれ。
涼子お嬢さん何やってるの?
倫敦に行くんじゃなかったの?港に行ったら直江パパがいたから隠れて、たまたま伊庭さんを見かけて着いてきたら樺太に来ちゃった…ってそれでいいの?伊庭さんも呆れてたけれど、私も呆れています。列車でヴァンパイアを斬ったときはかっこよくて良かったけど、やっぱり落ち着きがないところとか苦手かなぁ…。でもわざわざ樺太でも登場させているのだから、この先には涼子にしかできない役回りがあるのだと信じたいです。
双子との戦闘で、追い詰めてとどめを刺せそうだったのにユーリィが躊躇してしまったのは、あの怯えた目の中にミハイルと同じものを見たのかな…と思いました。あの目が嫌いだった、というのはそういうことかも…?
ユーリィが助けた男は、ユーリィがシリウスと知って追い払うようにして何も教えてはくれず。この人が、伊庭少佐(イケメン)の前任者だったんですね。なるほど…。伊庭さんを連れて行ったらさすがに追い返さず話を聞いてくれて、ドッグヴィルがもうないこと、ユーリィが最後のシリウスだと聞いて、態度が軟化します。伊庭さんもさすが若くして少佐になるだけあって、話がうまかったですね。ユーリィの素直さも良かった。
ようやく匣の隠し場所がユーリィにもわかりました。
ユーリィが樺太にいると知って、どうにか話をしたいとミハイルが焦っている様子。飛行船から飛び降りようとしてましたよ。どこまでも弟想いの兄です。
エフグラフの一族は何か感染性の病気を持っているようですね…。一族が滅んでしまうと言ってたのはこういう事情もあったわけなんですね。これもシリウスの匣があれば解決する…。匣は知識の結晶のような言われ方をされてますが、本当に何でもすべて解決できるのかな…?意外とみんなが期待しているようなものでは無い可能性もありますよね。
一方、ウィラードたちはドッグヴィルへ。すでに廃墟と化していますが、古文書によるとここにもまだ隠されたものがあるようです。ユーリィの役に立つもの…よね?
山でクラルヴァインがユーリィを待ち受けていたところで、次回へ続く。
今のところ素直に倫敦へ行くのは直江パパだけようです。