☆第11話 転輪する勝利の剣 ―エクスカリバー・ガラティーン―
☆第12話 天輪聖王 ―チャクラ・ヴァルティン―
☆第13話 喝采の薔薇 ―オリンピア・プラウデーレ―
視聴後、もうかなり長いこと放置していましたが、一応残しておきたいので感想書いておきます。
「Last Encore」とてもわかりにくいアニメだったなというのが正直な感想です。ただ、そもそもFateが私にはわかりにくく、何か一つを見てもそれだけでは足りないのだと次から次へと不足を突きつけられ、純粋に楽しみずらい、ある意味敷居の高い作品でもあります。
困ってしまうのが、そもそもこの「Last Encore」がわかりにくいのかどうか、さっぱりわからないところです。要するに「Last Encore」以前に「Fate/EXTRA」として知っておかなければいけないことが抜け落ちているから難しく思えるのか、それともアニメとしてのこの作品が難しいのか。このアニメの中で語られていない他の要素のことなど、観る側がわかるはずがないんですけどね。
とにかくモヤモヤしながら見続けたなー…というのが全体的な感想なのですが…。最後はそれなりに(わからないながらも)スッキリしたのは凄いなと思いました。
ここからネタバレありの感想です。
「イルステリアス天動説」でメインになるのは、レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイと彼のサーヴァントであるガウェイン。そしてトワイス・H・ピースマンです。
レオは第1話でも出てきたので再登場です。レオとガウェインの関係性はとてもいいなと思いました。この作品、どの階層でもマスターとサーヴァントの関係が良いなと思えることが多かったのですが、この2人は特に…でしょうか。お互いの役割がよくわかっていて、かつ距離があるところが何ともいえず良かったです。
1000年前の岸波白野にレオが勝利を譲った話も何だか悲しい話でした。レオもトワイスも、人類に期待していないというところでは一致していたんですよね。リンはハーウェイに聖杯を渡さないために上に上がってきましたが、いざ上がってきてみたらトワイスがいて…。レオの1000年。リンの1000年。トワイスの1000年。そしてハクノが現れた1000年後。
トワイスはいつもいろいろ長々と話しますが、最後の話はことさらに長くて長くて、聞いているのがちょっと辛くなりました。ハクノが「あいつの言ってることはどうでもいい」みたいなことを言ったときには、心の底から「そうだよ…」と思うくらいに。ハクノが面と向かってトワイスに「千年かけても滅ぼせなかった、だろ」と言ったのも胸のすく一言でした。
最後に金髪のリンが地上を走るところで終わりますが、この姿がリンの本体(生身の人間)で、地球上を走っているのだと、未来へ続く希望なんじゃないかな、と私は理解しました。そしてこの人類の希望のためにハクノの戦いはあったのではないかな…と。間違っているかもしれないけれど、間違ってても別にいいやもう。いつか答えに出会えるかもしれない。
作品全般とおして思うのは、ネロのキャラクターがとても良かったな、ということ。常にハクノに寄り添い、強く優しい言葉で励まし続けていたのが良かったです。具体的に一言一句は思い起こせないけれど、心に響くことをいつも言っていたように思います。自らが何者かわからず悩むハクノに、ただそこにいる、それで良いのだと言っていたのが印象的でした。