My Lost City
グリフィンの残したものを調べるため、アッシュたちはアッシュの生まれ故郷のケープコッドを訪ねます。そこで会ったアッシュの父は、早く帰れなどひどい言葉を浴びせます。実の息子なのにどうして…と反発を覚える英二ですが…。アッシュの過去が明らかになります。
ここからネタバレありの感想です。
アッシュについて、彼の身に起きたことがひとつ明らかになる度に、予想していたよりも辛い話ばかりで、とても辛くなります。そして新たに起こることも悲しいことが多いです。
ケープコッドについたアッシュは、彼の父親の元へ向かいます。アッシュと兄のグリフィンが暮らしていた家の鍵を借りるためでしたが、そこで父親からひどい言葉ばかり浴びせられます。マックスも英二もそれぞれ憤るのですが…。
後になってわかるのですが、アッシュは7歳の頃に地元の名士と言われる退役軍人の男の性暴力の被害を受けていました。当時、父親は警察に訴えるのですが、周りが信用せずどうにもなりませんでした。もしかしたら、町ぐるみで知らないふりをしていたのかもしれません。父親がこれからは抵抗するな、ただし金を取れ。どういうつもりで小さな子にそんなことを言ったのかは理解できませんでしたが…。子どもがお金で割り切れるものかなと思うし。結局、それが積み重なって、8歳になったアッシュは相手の男を銃で撃ち殺してしまいます。
ディノに何かされたのが最初では無かったんですね。アッシュを知れば知るほど、あまりにも境遇が辛くて、どうしようもない気持ちになります。どうしてそんな目に合わなくてはならないのか。そして事件を機に、家出をして今に繋がるわけですね…。英二がどんなに辛い目にあってもアッシュが折れなくて、強いと言っていましたが…。そうですね…。強い部分がちょっと違うのかもしれませんね。
兄の遺品から、グリフィンを殺したのがエイブラハム・ドースンと判明します。彼の住所が、アッシュが死ぬ間際の男から聞かされた住所でした。次の目的地はロスに決まります。でもその晩、ジェニファーの店にディノの部下が現れて、父とジェニファーを人質にアッシュに投降するように脅してきて…。
マックスと伊部の手助けで、なんとか切り抜けられると思ったのに。ジェニファーは殺されてしまい、アッシュの父も撃たれてしまいます。でも、アッシュもアッシュの父もお互いを守ろうとしていて…。その行動こそが親子の本音でしたね。襲ってきた連中がグリフィンを殺した奴の仲間かどうか確認していたので、アッシュの父もグリフィンが死んでちゃんと悲しかったんですね。いつか本当に和解できると良いのですが。
アッシュたちはロスへたどり着きますが、その頃、ディノは中華マフィアのボスと裏取引をし、ロスの人脈を動かしてもらうことに。伊部は英二とロスから日本へ帰ると言っていましたが、まだ波乱は続きそう。
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