アシリパを追い詰めレタラに襲われた兵士・谷垣は、軍へ戻らず猟師の二瓶と行動をともにしていました。二人の狙いは白い狼。一方、アシリパと杉元は山中で鹿を追っていました。そして…。
今週も面白かったです。いろいろあるんだなー…。
ここからネタバレありの感想です。
杉元、アシリパ、谷垣と二瓶、それぞれの「生きる」力の話なのかなあと思いながら、この話を観ていました。
猟師である二瓶と、狩猟民族であるアシリパの「狩り」に対する考え方の違いも、話の流れの中で自然と語られていて面白かったです。二瓶にとっては狩りは勝負で、それも負ければ自分が命を落としてしまう覚悟があるほどのもの。つまり、狩りは二瓶にとっての生きる、ということかな。そして、アシリパのいう狩猟は、別の生き物の命を、自分たちが譲り受けるような感覚なのかな(神様からの贈り物のような)…と思いました。だから例えば、今回死んだ鹿もこれまで生きてきたことは、無駄にはならない。これもアシリパたちにとっての生きる、です。
杉元は杉元で、手負いの鹿のことを気にしていました。何か動物大好きって感じですもんね。不要な苦しみを与えているのが嫌なんでしょうね。でも、最後に自分に向かって突進してくる鹿の姿に、必死になって生きようとする自分を重ね合わせてしまう…。杉元の生への執着心は凄いですもんね。生きることは正しいことだという姿勢にはちょっと感動します。杉元が「もし俺が死んだら、アシリパさんだけは俺のことを覚えていてくれるか」って聞いたのはちょっとグッときました…。優しい表情で聞くんですよね…。それに対して「死ぬな」って答えるアシリパさんもまたいいと思ったけど、すごい顔芸で情緒も何もなかったですw
谷垣はレタラの姿に自分のマタギの血というか、本来の自分の生き方を思い出したんでしょう。でも、二瓶と行動を始めた最初の頃はまだ迷っていた。クマを倒す二瓶の話を聞くうちにやっと決心ができて帽子を燃やします。そしてまた二瓶の入れ墨をみて心が揺れて…。最終的には、二瓶を狙った銃をおろし、レタラを追うことにしますが…。二瓶と谷垣組もこれからどうなるのか。谷垣は帽子を焼いたときにはもう埋蔵金はあきらめたと思うのですが、二瓶自身が入れ墨があるのではまた無関係ではいられないわけで…。
白石がもってきた情報で、二瓶を追い詰めた杉元たち。狩りの邪魔をされて二瓶は怒ってましたねー…。
ああ、あと怖がってたり、湯たんぽ代わりとして背負われてた犬、可愛かったw 二瓶さん…たぶんここで死んだりはしなさそうだけど。谷垣がどう出るか、ってところかなー…。
面白かったです。