アシㇼパの村での様子を描いた第4話。アシㇼパは叔父に頭の良い子と言われ、小さな子からは慕われ、祖母から愛され、みんなにとても大事にされている。その様子をみた杉元は…。
アイヌの文化を描いてるところと、暴力的なところの落差が激しすぎて…。油断して観ていると、唐突にグロテスクな描写が入ってくるので緊張します。でも今週もグルメ要素もたくさんあって面白かったです。
ここからネタバレありの感想です。
今週は、カジカ鍋、ニシン蕎麦、串団子でしたね。カジカ鍋が美味しそうでした。前に出てきたリスもそうなんだけど、どんな味なのか見当がつかないのですが、絵がほんとに美味しそう。ニシン蕎麦は京都も有名だけど、出汁がぜんぜん違う感じですね。杉元は関東出身の自分好み…と言ってたので。串団子は…。
今回、アシㇼパの叔父さんからアシㇼパのことや砂金が呪われているという話を聞けたのは良かったです。白いレタラも、謎の存在だったのですが、まだ子犬(子狼)の頃に助けて育てていたんですね。アシㇼパからすると兄弟のように一緒に育った感じなのかな。野生に帰ってからもアシㇼパのことを忘れずに助けに来てくれるのは、いかにも漫画らしい展開だけど、夢があってこういうの好き。
首の後ろのところから、その人の憑神(守護神)が出入りしてるという話も面白かったです。人それぞれ違いがあるのは、その神様によるもの。そして貰い物は、自分の神様におすそ分けする…というのを、アシㇼパさんがやってるのを見たことがないという杉元のツッコミには笑いました。アシㇼパさんは自分たちの文化をないがしろにしてるわけじゃなく(誇りに思ってるのは感じます)、それでも現実的というか現代的というか、そんな感じなのかな。
村の小さな子たちの相手をしているのを見ていると、まだまだアシㇼパも子どもなのだということがよくわかります。自然な笑顔で過ごす姿を見ていると…。そして、おばあちゃんから真剣にアシㇼパさんのことを頼まれると…。もう危ないことに巻き込んだらいけないって杉元は思ったのかも。ほんとにこういうところは優しいんですよね。まあ、村の人々も杉元がアシㇼパと二人で噂の埋蔵金探しをしているとは知らないから歓迎してくれているわけだし…。
でも夜中に黙って出ていって、おばあちゃんが「アシㇼパとずっと一緒にいてやってくれ」と頼んだその晩に消えちゃってたら、アシㇼパよりもおばあちゃんショックじゃない?その描写は無かったけど。杉元の優しさも伝わってなかったらもどかしいなとか色々考えてしまいました。ただ、当のアシㇼパさんは、怒ったあとは即行動でした。たくましていいですね。「かたっぽ靴下ちゃん」言い方可愛い(靴下は可愛くない)。
杉元はというと、町で情報収集していたのですが、それが第七師団の耳に入って、騒ぎになります。あの第七師団の人たち、目に光がなくてほんとに顔?表情?がとても怖いんですけど…。これ原作もそうなのかなとちょっと調べたら、原作の方も怖かったです。助けてw 捕まる時も殴り倒して顔を踏むだけでも怖かったのに、団子の串!しかも後で2本に増えてるし!せっかく抜いたのに…。怖い。鶴見の目的もわかるようなわからないような…。ちょっと異常です。
かたっぽ靴下のオチは実は持ち主が白石だったということ、そこから第七師団に杉元が捕まったということもわかり、杉元は杉元で自力で脱出しようともがいていますが…。これどうなるかな? 杉元とアシㇼパさん、無事に合流できると良いのだけど。すごく危ないところで終わってしまったので、続きが気になります。