杉元とアシリパの宝探しは続きます。山の中でヒグマの巣穴を見つけた二人。熊は巣穴に入ってきた人間を襲わない、とアシリパはアイヌの言い伝えを教えてくれます。その時、遠くで何か光るものを見つけるのですが…。
ちょっと明るい感じになってきました。ところどころ笑えたり、逆に緊張感もあったり、このぐらいがバランス良くていいかな?
面白かったです!
ここからネタバレありの感想です。
アイヌの料理や狩猟の話、風習など説明が細かくて面白いなと思いました。料理はちょっと味の予想がつかないのですが、とても美味しそう。子どもの名前の付け方で、小さい頃は魔除けのために汚い名前で呼ぶというのは面白いなと思いました。少し大きくなるとその子にあった名前をつけるというのもいいですね。アシリパさんは、未来という意味だったんですね。色々面白いです。
そして肝心の宝探しの方はというと…。
第七師団が杉元を追って来ていました。ここでアシリパを抱えて走っていく杉元はちょっとかっこ良かった。逃げながら笹薮を歩あた方がいいとアシリパがアドバイスしたり、この二人のお互いを補い合う知恵と力の出した方は見ていてほんと楽しい。このままでは逃げ切れないと思った杉元が、アシリパに暗号を預け、さらに見つかったら暗号を渡して逆らってはいけないと言ってたのも良かった。杉元のこういうところは良いと思う。
二手に分かれてもそれぞれ追い詰められた杉元とアシリパ。アシリパは白い狼が助けてくれて、杉元は三人から銃を突きつけられもうだめかと思ったときに、見つけたのが冒頭で出てきたヒグマの穴。熊は巣穴に入ってきた人間を襲わないというアシリパの言葉を信じて一か八か飛び込んでいきます。それぞれ、緊張感のある内容で面白かったー。ただ、熊と第七師団の戦いはエグかった…。残酷なところは割と徹底的に残酷というか…表現としてはかなりグロいと思いました。
子熊は可愛かったけど…でもクマだしね。可愛がってもペットにはならないよね…。
第七師団は、追手に出した4人も行方不明になり(3人は実は死んでしまっているけど)、本気で怒ったようです。大尉を殺したのはもともとの恨みもあったんでしょうか。鶴見中尉怖いよ…。第七師団はみんな何か顔が怖いよ。目に光がなくて狂気感じる…。
そして、土方歳三もちゃんと出てきましたね。
これからどうなるのか、楽しみです。ただ、あまり辛い展開だと困るので、アシリパさんたちは村に追手がくる前に何とかしてほしい。