入れ墨の男を探し、杉元とアシㇼパは小樽の街で聞き込みをします。特に情報は何もなかったのですが、杉元たちの他にも同じことを聞いて回っていた男がいたと知ります。
登場人物が増えてきて、謎は謎のままですが話が進んでいます。今回も面白かったです。
ここからネタバレありの感想です。
小樽での聞き込みから森を歩いている途中、後ろから誰かにつけられていると気がつきます。襲われたところを仕掛けていた罠でとらえ、入れ墨の絵を書き写すのですが、また別な男が現れて入れ墨男は死亡、死体も奪われてしまいます。
リスの罠の話を最初にしていて、その後で男も罠にかかるのはわかりやすくて良かったです。なるほどねー。
杉本はアシㇼパを対等に扱うのが良いですね。思えば最初から名前にさん付けで呼んでるし…言葉遣いも丁寧。民族が違うから・子どもだから・女だから、というので見下す感じがまったく無くて良い感じですね。アシㇼパも鉛筆に素直に喜んだり、自分の知っていることは嫌味なく教えてくれるし、料理も杉元に気を使ってくれたりと、お互い尊重していていいなぁ。いいコンビですね。
二人目の入れ墨男は、いきなり現れた兵士に撃たれて死亡。書き写した絵も血で汚れてしまってわからなくなり…。襲った男、尾形は第七師団に所属する軍人で、杉元と争った末に崖から落ちてしまいます…。アシㇼパとの約束で人は殺さない、ということで、結果逃してしまうことになったのですが(この時点では杉元も崖から落ちて死んだと思ってる?)どうでしょうね…。アシㇼパの言うことは正しいですが。
後半、3人目の入れ墨の男、白石が出てきてからちょっと空気が軽くなったのは良かったです。脱獄王で口の中(胃の中かな…?)に色々隠しているのとか面白かった。この人はまた登場しそうですね。川に落ちてから、低体温症についての説明とか、急にコミカルになるので???と思ったのですが、結果面白かった。最後に2人で抱き合って喜んでいたのは笑いました。
第七師団の尾形は眼に光がなくて顔の上の方が影ですごい怖かったんですが…。なんか何だろうこれたまたまこいう絵になっちゃってるのか、狙いどおりなのか、微妙すぎて怖いです。あと鶴見中尉も怖い。
…網走監獄にいる入れ墨を彫らせた男は、顔がない…のっぺら坊の男?
そして、脱獄犯を先導していたのは土方歳三?ほんとに?