主人公・杉元佐一はどんな厳しい戦場でも生き残り「不死身の杉元」と呼ばれていた。軍を除隊後、一攫千金を狙って北海道へ渡り、砂金を採っていたが、ある日、奪われたアイヌの金塊の噂を耳にするのだが…。
原作未読です。北海道が舞台で…ということくらいしか知らなかったのですが、金塊とか暗号とか、電車の中で予告PV見ていたら面白そうだったので、観てみました。予想外だったのは全体的に何となく怖い感じがするところ。でも宝探しのわくわく感があってすごく面白かったです。迷っていたけど視聴決定です。
ここからネタバレありの感想です。
元陸軍兵の杉元は、戦死した親友が「妻の梅子の眼病を治してやりたい」という願いを叶えるために、一攫千金を夢見て北海道に渡ります。寒い冬の川で砂金をとる日々でしたが、ある日、川原にいた男からアイヌが秘蔵していた金塊の話を聞きます。
ある男がアイヌを殺して金塊を奪う。網走監獄に収監された男は、外の仲間に金塊の隠し場所を教えるために同じ監獄の囚人たちの体に入れ墨で暗号を掘り、脱獄させます。入れ墨の暗号は全員合わせないと解くことができないため、誰も抜け駆けができないというのですが…。
話を聞いたときは与太話だと思った杉元ですが、その後うっかり眠ってしまったところを男に殺されそうになったことから、それがただの噂話ではないと悟ります。ところが、その男は反撃された杉元から逃げる途中でクマに襲われて死亡します。死体に入れ墨があるのを確認した杉元は、なんとかしようと死体を持ち歩いていたところを別なクマに襲われ、アイヌの少女に助けられます。
この少女の父が金塊のために殺されたアイヌで、2人は金塊を探すため・親の敵を探すため、ともに行動することになります。というのが第1話。
宝探しというのがわくわくする題材でもあるので、一気に話に引き込まれました。でも、その暗号を解く鍵が人の体に彫った入れ墨で、それが何人もいて、全員揃わないといけない…など、ダークな要素も入っていて面白かったです。でもちょっと雰囲気が怖いんですよねえ…。最初の戦場のシーンなんて、いきなり人が死んでいく様子がとても怖くてびっくりしました。その後も、川原で襲ってくる男も唐突で怖くて(まず表情がとても怖いんですよね)その辺の観ていてどきどきする感じも良いのかもしれませんね。
杉元は百戦錬磨で「不死身の杉元」と呼ばれていたくらいでとても強くて、戦場では敵を殺していましたが、冷酷な感じもなくて意外と魅力的でした。自分を殺そうとしていた男のことも、最初はただ雪に埋まっていると思って助けようとしていましたし…。アシㇼパに対しても最初からアシㇼパ「さん」と丁寧に接していて、本来は優しい人なのかなと思わせます。なかなか好感触です。
アシㇼパは見た目は可憐ですが、物静かで冷静なタイプでしょうか。アシㇼパが自分たちの文化や信仰などを話すのも面白いです。杉元とは何だか面白い組み合わせになりそうですね。
というわけで、面白そうなので、続けて観ることにしました!