少佐を思うヴァイオレットの気持ちが溢れた回でした。ヴァイオレットとギルベルトが出会った頃から今までの話です。毎回とても美しくて、暖かくて、そして悲しい話です。観ると何とも言えない気持ちになります…。
ここからネタバレありの感想です。
ホッジンズからギルベルトが未帰還扱いになっていると聞き、今度はギルベルトの兄に真相を問いただしに行きます。兄のブーゲンビリア大佐もやはり「あいつはもう帰ってこない…」と。ヴァイオレットがギルベルトの消息を知らないとは思っていなかったんですね。どこかで聞かされているだろうと。…考えてみたら、普通は聞かされているはずと思いますよね。でも、実際のヴァイオレットはそれどころか、ギルベルトの死を認めたくなくて…。
感情のない武器と言われていたヴァイオレット。第1話からずっと彼女の成長を見てきて、変わったなと思っていたのですが、ホッジンズと出会った頃はあれでもヴァイオレットなりに成長していた姿だったんですね。ギルベルトと出会った頃はほんとうに酷かった。人が手を差し伸べただけでも暴れて噛み付く、着替えもろくにできず、眠るときも警戒をとかず…。一体、それより過去に何があってあんな風になってしまったのか、不思議です。
ヴァイオレットにとっては、きちんと人間扱いをして優しくしてくれたのはギルベルトが初めてだったんでしょう。姿が見えないだけで屋敷中を探し回り、絶対的な信頼をおいていて…。戦場に連れて行きたくはないのに上層部からの命令で連れて行かなくてはならない。戦場へ行けばヴァイオレットは平然と敵を殺していく。ギルベルトが困ったような目をするのが見ていてとても辛くなりました。
ヴァイオレットとギルベルトの表情のひとつひとつが、言葉にならないものも表現していて、何とも言えない気持ちになります。ギルベルトの悩むような目も、ヴァイオレットが知らず自分の中に何か感情が芽生えていく様子も、戦場に出ると人が変わったように冷たい表情になる落差も。街の中では揺れていた瞳が、戦場だと凍りついたようになる。躍動感のあるヴァイオレットの戦場での動きも凄かった…。本当に細部まで行き渡った表現が素晴らしい作品だなと思います。
こうやってギルベルトとヴァイオレットの過去を見ると、ギルベルトの「愛している」の意味がとても深いものだったのでは…と感じます。最初はヴァイオレットの年齢がもっと上と思っていたこともあって、恋愛の意味だと思っていたのですが、それだけではなく、もっと大きな愛情のように思えました。ヴァイオレットにこの世界には愛があるのだと教えてあげたかった、そんな気がします。自分がいなくなっても、ヴァイオレットが大切なことを見失わないように。いつかヴァイオレットが愛を知るように、願いをこめて。
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初期のヴァイオレットちゃん…人形ですら無く獣でしたね。
人間同士の情を持って少佐には、懐いていったようですが
言葉が悪いのは承知ですが…少なくても最初は、文字通り「犬」と評されたのも分かる気がします。
(できれば、少佐には生きててほしいけど)
今は唯、ヴァイオレットちゃんが「人」として自立しながら
幸せに過ごす日を望んでいます。
こんにちは〜。いつもコメントありがとうございます。
過去のヴァイオレットがあまりにも野性味が強くてびっくりしました。
確かに「犬」ですね…。そのあとの懐き方も。
この後、少佐が戻ってこないと受け入れることができるのか、
郵便社に戻ってこれまでどおり仕事できるのか、
心配ですね。