TOP さ行 劇場版 セイクリッドセブン 銀月の翼【感想】
2018年02月16日

劇場版 セイクリッドセブン 銀月の翼【感想】

劇場版 セイクリッドセブン 銀月の翼 2012年1月公開
隕石の影響を受けたセイクリッドテイカーの一人、輝島ナイト。同じくセイクリッドテイカーの丹童子アルマが悪石たちを倒し街を守っていくのに対し、ナイトは別な目的のために動いていました。同じ力を持つ2人だけれど、進むべき道はまったく違っていて…。

「セイクリッドセブン」の劇場版。輝島ナイト側からの視点でTVシリーズを再構成し、新たなエピソードを追加しています。これはTV本編を観てからの方がいいですね。独立した話ではありますが、TV本編の補完要素が大きく、本編を観ていないとメインストーリーが何だかよくわからないままになってしまいます。ナイト側の視点も面白かったので、TVを観た人にはおすすめです。

ここからネタバレありの感想です。



ナイトとフォン、そして謎が多かったフェイの兄であるホンの過去がこの劇場版でやっとわかりました。何となく想像はついていた内容でしたが、思ったよりもホンに救いが無かったです…。フェイだけじゃなくナイトにとってもホンの存在はとても大きなものでした。

セイクリッドセブンの力を実の親に気味悪がられて、研美の実験所へ売られてきたナイト。辛い実験が続き荒れているナイトに、人を守る名前(騎士=ナイト)だね、と優しく声をかけてくれたのがホンでした。フェイを守るために力を発動させたホンですが、そのために更に研美に利用されることになり、悪石になって自我が崩壊してしまう…。もう自分自身を失う寸前の状態のホンから、ナイトはフェイのことを守ってくれと頼まれます。それ以来一緒にいるのですが…。ホンのエピソードは救いがなさすぎて、やりきれない気持ちになります。

ナイトとフェイの過去の他に、研美の研究所でナイトとアルマが戦いながら言葉を交わすところでは、ナイトがアルマに名前聞いてました。そういえば本編ではナイトがいつの間にかアルマの名前を知っていたんですよね(でも特に不思議には思っていなかったんですが)。なるほど、最初に名前教えてもらっていたんですね。こういう細かい補足は嬉しいなと思ったり…。

その後2人が意見の衝突から殴り合うシーンなども追加されていました。ナイトとアルマは最初はナイトがアルマに同じ力を持つんだから一緒に来いと言ってたのですが、研美を殺すことが目的のナイトには賛同できず、別の道を行きます。そしてその次には、アルマがナイトを自分たちのところへ誘います。居場所がないナイトとフェイのことを思いやってなのですが…。本気で誰かを助けようとすれば助けられるはず、というアルマに対して、どうしてもホンを助けることができなかったナイトが反発します。今のアルマだとナイトにはまるで違う世界の人間に見えますよね。アルマの事情はナイトにはわからないので、アルマが甘く見えても仕方ないかも。…でもアルマにはアルマの信念があるし…と、どちらの立場も観ている方はわかるので、辛いシーンでもありました。あと少しで分かり合えそうなのに。

フェイを助け出した後に、ナイトとアルマが言葉を交わすのも本編ではありませんでした。2人の様子を見てホッとしたような顔でアルマは黙って去っていくんですよね。それはそれでいいシーンだったのですが、ちゃんと話をして別れるのもいいですね。ナイトが(助けられたので)借りは返す、というのをアルマが「いいよ、そんなの」と軽く答えていて、アルマらしくていいなと思いました。ナイトもこれまでとは違って前向きな気持ちになっているのが伝わってきたし…。

そして何より良かったのは、最後のアルマとルリですね。あのじれったい距離感が、アルマから歩み寄る形で縮まっていました。お幸せに。

完全にファン向けの内容で、初見の人はお断りな感じですね。もうちょっとわかりやすくても良かったのかなと思わなくもないですが、これはこれでいいと思います。

2012年1月公開
原作:矢立肇
監督:大橋誉志光
シリーズ構成:吉田伸
キャラクターデザイン:いのまたむつみ、形部一平(原案)、千羽由利子、中田栄治
音楽:佐橋俊彦
アニメーション制作:サンライズ
CV:岡本信彦、寺島拓篤、中島愛、野水伊織、入野自由、小西克幸、大川透、他




posted by 白黒ウサギ at 21:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | さ行
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]※ネタバレご遠慮ください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/182395350
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック