長かった戦争が終わり、国家間の平和存続のためドロッセル王国とフリューゲル王国の王族同士の政略結婚の話が進みます。2人の友好な関係を世間に示すために公開恋文を行うことに。王女の代筆はヴァイオレットが行うことになるのですが…。
ここからネタバレありの感想です。
政略結婚で一度しか会ったことがなく、10歳年上の王子の元に嫁ぐことになった王女シャルロッテ。そのシャルロッテのために、公開恋文の代筆をヴァイオレットが行います。こんな大役、大丈夫なのかと不思議に思ってみていましたが、意外なことにヴァイオレットの腕はかなり上達していました。短期間の成長が目覚ましいですね…。恋文のお手本のような美しい文章を書いていて、それはそれで素晴らしいのですが、でも人の心を掬い取っているのとはまだ違うかな、と思いました。
今回とても驚いたのは、ヴァイオレットが14歳くらい、ということでした。孤児なので正確な年齢はわからないらしいのですが、それにしても。見た目だと18〜19歳くらいの印象でしたが、第1話でクラウディアがやたらヴァイオレット「ちゃん」と呼びかけてたこととか、まずプレゼントがぬいぐるみとか、子ども扱いしてるからじゃあ16歳かな、と思っていたんですが…。それよりも若かったとは。衝撃的でした。
それを考えたら、第4話でのギルベルトの名付けといい「愛してる」っていうのは恋愛のとは少し違うのかも。恋愛でももちろん良いのですが、もっと大きな愛情も含めてのことなのかも。…でもシャルロッテ王女とダミアン王子も結果的に違和感なく結婚しちゃったので、この世界では14歳は大人なの? 働いていても特に驚かれてないし…よくわからないですね。
話がそれましたが、シャルロッテ王女とダミアン王子の話はとてもいい話でしたね。乳母と離れたくなくて、政略結婚も嫌でふてくされている王女の話かと思わせておいて、実は王女にはちゃんと恋愛感情があって、国のために勉強もたくさんする努力家で、という展開は美しいなと思いました。公開恋文に不服そうにしていたのは、美しい手紙だけれど、いかにも王族の公開恋文らしい内容で、ドールが書いたものだから王子の本心がわからない。自分と同じように結婚を喜んでいるのかどうか、本心を知りたい…という王女の気持ちはとてもいじらしくて、かわいいなと思いました。
そして、ヴァイオレットがここで王女の「涙を止めたい」と思ったのも、素晴らしいですね。目の前で泣いている人がいるのを悲しいことだとはっきり感じることができるようになって、それを解決したいと思えるようになった。ルクリアの時にもあったヴァイオレットの成長ですが、より優しくなったというか…。解決方法も、これまでのようにヴァイオレットが代筆して本心を伝えるというのではなく、ドール同士で強力して、本人たち自らの手で書かせるという、これまでとは違ったものでした。これも良かったですね。
自筆の手紙に民衆も最初は戸惑っていたものの、何か本気の恋みたい…ってみんなが熱中するのも面白かったですね。極めつけは、王子が返事の手紙を持って直接会いに来てくれたことでしょうか。結婚してくださいって言いに来たのは本当に素敵でしたね。シャルロッテ王女が幸せになって良かったです。
最後に出てきたのはギルベルトのお兄さん。自分の仲間を殺した…と言っていましたが…。でもその後に自分からギルベルトにヴァイオレットを与えたわけですよね? 今になってヴァイオレットに悪態をつくのはどうしてなんでしょうね…? ブーゲンビリア家に何かあったのかな。
おまけ
王子様、津田健次郎さんで、これが、いつもより若くて甘い感じの声で素敵でしたー。うわぁ。
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私もヴァイオレットをてっきり16歳くらいだと思っていたので14歳ということに驚きました…
王女様と同じくらいの14才だとは…(王女様は年相応に見えたので…)
王女様の14歳での結婚…私見ですが中世から近代への変革の時代に見えました。
中世なら当時の常識では14歳での結婚もありかな…とは思いました。
王族、貴族は大変ですね…
結婚したお二人ですが、
ちょっとだけ気さくすぎる王子様とちょっと気丈で年相応で可愛らしい王女様
ベストカップルに私も見えました。
最後 なんでカトレアさんに頼まないのかな?と思っていたのですが…
そういうことだったんですねw
会話の終わりのヴァイオレットちゃんの顔…年相応に可愛らしく見えました。人形のような美しさは無かったですが、こっちのほうが私は好きかな。
で最後の最後なのですが…どうゆうことなのか分からないのですが…
まともに、殺人の話が出てくるとは思わなかったです…
長文失礼しました。短文難しいですね。なんかまだ書き足りない気も…
こんにちは。いつもコメントありがとうございます。
感想でしたら、思ったことたくさん書いていただけると嬉しいです!
私の書き方が気難しくてすみません><
最初は私もカトレアに頼まないの?って不思議に思いました。
でも「相手のドールの文に覚えが…」みたいなことをヴァイオレットが言っていたので、
あ、相手方はカトレアなのかな、と。
王女よりも王子の代筆の方が難しそうです。何となく。王子は大人だし男性だし。
王子も王女も2人とも幸せそうで良かったです。
中世と考えるとあの年齢の結婚は不思議じゃないんですが、
王子、ロリ…いえ、何でもないです!
素敵な話なので無粋なツッコミはやめたいんですが
年齢の話が出てくるとモヤとするのでぼかしておいてほしかったですw
カトレアに見せたヴァイオレットの笑顔が可愛かったのは、同じく!です。
女の子って感じでしたよね。
最後はよくわからないですね。
何か変わった人っぽいですもんね…。
どうぞ お気遣いなく〜
この作品、密度も高く、色々と妄…想像もしてしまいますねw
完全に想像ですが、汽車や蒸気船が出てきたので近代化が進んでおり
ひょっとすると最後の政略結婚かもしれないですね。