美しい宝石たちの物語も今日で最終回です。
ルチルの相棒パパラチアが目覚め、フォスは月人と話がしたいこと、本当のことを知りたいことを打ち明けます。パパラチアの答えを聞いたフォスは…。
ここからネタバレありの感想です。
目覚めたパパラチアがフォスに告げたのは、パパラチアはルチルにパズルをやめてほしいと思っていること。ルチルに負担をかけているから。でも清く正しいことを告げることで、それがどんな結果をもたらすかはわからない…。慎重に…と。月人と話すことや、疑念を晴らそうとしていることについては否定しませんでしたね。そしてパパラチアはまた眠ってしまいます。何百年も試行錯誤を続けて、ほんの数分起きているだけとは悲しいですね…。宝石たちは不死とは言え、寂しい時間が長いのは辛いですね。
フォスが提案したとおり、みんなボルツと組むのを試してみることに。今はジルコンが組んでいますが、ボルツが口を聞いてくれないことで落ち込んでいます。自分の前のフォスが優秀だったからでは…と悩みますが…。昔から自信だけはあったね、とジルコンに言われたフォスは、甘えられていた昔の自分が羨ましい…と答えます。
本当に、フォスはすっかり変わってしまいましたね。突然こんなに成長してビックリですね。フォスの小さい頃の姿が可愛くて、こんなに可愛かった!?と逆に新鮮な気持ちになりました。意外と今のフォスの姿も見慣れてたんだな、と気が付きました。
月人について勉強をはじめるフォス。そして、シンシャに新しい仕事を見つけた、と言いに行きます。フォスの考えた仕事は、フォスが先生について調べることを手伝ってほしい、というもの。何が正しいのかわからなくなってしまうフォスを審判してほしいと頼んでいました。シンシャにしかできない仕事なのですが…。ここでシンシャがこだわったのは「楽しい」かどうかということ。フォスが約束してくれた言葉を、一言一句シンシャが覚えていて、しかも照れながら念押しするのは可愛かったです。
今回はフォスの目指す形が足りていなくてシンシャは断りますが、あくまでも仕事内容に対しての断りであって、フォスと組むこと自体は断ってなかった…んですが、肝心なところで声が届いてないよ…。
最後は金剛先生がフォスを呼び出して「フォスフォフィライト」と声をかけたところで終わりです。先生はフォスに何を告げたのか、フォスはどうするのか、気になるところたくさんで終わりました。でもこの終わり方で良かったのでは、と思います。大胆な終わらせ方でいいですよー。
実は第11話を観たあとに、もう我慢できない、続きが知りたい!と思って、原作コミック1〜8巻まで全部買って読んだんです。話の続きを知っているからこの終わらせ方でもいいと余計に思ってしまったのかもしれないんですが…。もし知らなかったとしても、この終わり方は嫌じゃなかったと思うけど。
アニメのキラキラしたCGの感じとはまた違って、アートっぽいというか、とても雰囲気のある作品でとても良かったです。もちろんアニメもとても良いです。不思議なのはどちらもちゃんと「宝石の国」として世界観が損なわれず同じなんだな、というところ。内容もほぼ原作どおりなんですが、アニメ版は情報の取捨や補完がとても上手いなと思いました。絵の美しさも、動きも音楽も、盛り上げ方も素晴らしかったです。
原作はまだ続いていて、想像を絶する展開になっています。気になった方は原作もぜひ読んでいただけると〜!とても良いですよ。そして2期あるといいですね。