キノが次に訪れる国は、旅人への対応が悪いことで有名な国。旅人がくると店を閉めたり、わざとまずい料理を食べさせたり、とにかく酷いという。わざわざそんな国へ行こうと思うキノは変わり者ですね。さてどれだけ酷い国かと思って入国してみると意外にも…?
ここからネタバレありの感想です。
評判とは違って、キノが入国するとたくさんの人々が集まってきて大歓迎されます。安くていいホテルが無いか尋ねると、みんなそれぞれオススメを教えてくれたりなどとても親切です。サクラという少女が自分の家が宿を経営しているからと名乗り出て連れていってくれます。
サクラの両親も親切で、ホテルの部屋は広くてゴージャス。ほんとにこれ安い部屋なの…?とびっくりするくらい。サクラの案内で街のあちこちを巡ります。とてもいい国のようでキノも大満足。国の歴史を再現する芝居を上演していましたが(それも途中から来たキノのために最初からやり直してくれるという親切さ)、元々はどこにも受け入れてもらえなかった移民たちが森に集まって作った国のようです。この成り立ちが本当だとすると、旅人に嫌がらせしてた国だったというのが余計に解せないですね…?辛い思いをしたなら旅人に優しくしてもいいのにね。シズのように移民先を探してる旅人もいるんだし…。
パースエイダーの店にいた人は、キノに師匠のことを聞いてましたが、これはもしかしたら、以前出てきたあの弟子の人では? お茶目でかわいい青年だったけど愛想のないおじいさんになってましたよ…!明らかに師匠のことなんですが、知らないって答えるのが約束のような感じでしたね(暗黙の了解的な?)。お店の人のものを譲ってもらっていました。ここはちょっといい話。
優しい国でよほど楽しかったのか、滞在を伸ばそうとしますが、入国時の申告は3日だったからルールどおり急いで出国してくれと言われてしまいます。でも野宿するのにいいところや食べ物も渡してくれて、みんな最後まで親切でした。必ず尾根を越えること、と念を押されて。
もしかしたら3日だけ無理していい国を演じてたのかなー、尾根に行く前に振り返ったら、国の本当のとんでもない姿が見えるのかなーと邪推していましたが、大ハズレ。深夜に火砕流が流れ、国は全滅してしまいました。お弁当に入っていた手紙には、この災害を予知していて国を捨てて逃げるかどうかの決断に迫られたが、(かつて移民で苦労したから?)国に残って運命を受け入れる決意をした、ということでした。これまでの旅人に酷い国だという評判は残したくなくて、最後にとてもよい国だったと記憶していてほしくて、キノをもてなしたようです。
いろいろスッキリしないのですが、世の中、正解ばかりとは限らないですからね…。人が決めたことがどんなにおかしくても他人があれこれ言うことではないかも。
サクラもかわいそうと思ったけれど、大人たちは災害のことを隠していましたが、子どものサクラは気がついてた。その上でサクラも街に残ると決めたようで…。これもモヤっとしますが、仕方ないですね。キノがサクラを押し付けられなくて良かった、と心のどこかで思っていることを苦しそうに言ってたのが印象的です。そしてそれをエルメスが軽く流すのも。
否定とか肯定とか、そういうことじゃない話が多いんですよねー…。
誰にも受け入れてもらえなかった過去があるからこそ閉鎖的な国になってしまった可能性もありますよ
頼れるのも信じられるのは同胞だけ よそ者は信じられない、ってね
例えば、「船の国」も似たような過去がありますが、国民は血縁を大切にするあまり、よそ者の血を引くティーを厄介者扱いしてたみたいですしね(ロボットたちを除いて)
「優しい国」にしたところで、以前は評判通り、よそ者に冷たい国だったみたいですしね
>これはもしかしたら、以前出てきたあの弟子の人では?
彼がキノに譲った「森の人」は師匠の相棒が使ってた物と同じなので可能性は高いです
余談ですが、第3話で「通せんぼの国」が通行料としてキノに要求したのが、あの「森の人」です
キノが「移動する国」の方に肩入れしたのも当然ですね
>明らかに師匠のことなんですが、知らないって答えるのが約束のような感じでしたね
キノは師匠から、自分について聞かれたら知らないフリをしろ、と言われてます
師匠も自分が色々な人に恨まれてるのは自覚してるので
>キノがサクラを押し付けられなくて良かった、と心のどこかで思っていることを苦しそうに言ってたのが印象的です。
あのキノの告白はアニメと漫画版で追加されたもので原作だと「……これはエゴだよ……エゴだ……」しか言ってなかったので、さくらの親のエゴという解釈が多かったです
しかし考えてみればシズのようにバギーを持ってないキノでは旅の道連れが増えたら負担が半端ないですね
しかもティーと違って自衛すらできないですし
エルメスの言うように事実上、不可能な話だったんでしょうね
>そしてそれをエルメスが軽く流すのも
エルメスは根本的なところでかなりドライです
フォトのところのソウの方が口は悪いけど人情家なイメージがあります
ちなみに、この「優しい国」は旧アニメ版の最終回に使われた話です
その際にさくらを演じてたのは現在のキノ役である悠木碧さんです
さらに言うと、悠木碧さんはさくらが声優としてのデビューキャラです
こんにちは。コメントありがとうございます。
キノの告白
>さくらの親のエゴという解釈が多かった
確かに、説明がないとなんだか難しいですね。
漫画とアニメでは、キノのエゴだよ、という一つの解釈を提示した感じでしょうか。
(原作読んで最初に感じた人たちの感想も否定したくはないですし…)
第3話で「森の人」を持っていたということは、これはその前の話なんですね。
エルメスのドライな感じ、好きですよ。
あのドライさに救われるなーと思いながら見ています。
あおちゃんのデビュー作!
演じていて感慨深かったでしょうね…!
今回はエゴだらけのお話だと私は、解釈しました。
もしも…のことを考えても結論が出ません。
余談ですが、後で知ったのですが2話「コロシアム」において
よく聞くと明らかにアホっぽさ声援が聞こえたりして
あんた何をやってい・・・ゲホンゲホン、演技の幅があるのは凄いなあと感じました。
こんばんは。いつもコメントありがとうございます。
そうですね、エゴだらけでしたね。
結論出すのも難しい話ですね。理想はいくらでも言えますが…。
コロシアムの声援?
もしかしてあおちゃんがモブで参加してたとか?
面白いですねw