釘宮の子どもの頃からの回想が入ります。掘り下げてみると意外なキャラでした…!そして、多々良と千夏は自分たちのダンスの正解を目指して模索を続けます。
ここからネタバレありの感想です。
釘宮さんは子どもの頃はダンサーとして有望株で注目されていました。覚えもよく上達も早かった。けれど、シニアに上がればそこにカリスマ性のある千石が現れ、天才肌の兵藤も現れる。勝てないプレッシャーで釘宮は悩み続けて…。ストレスで吐いたり、死にたいと思ったり、かなり追い詰められてました。事故にあったときはダンスをやめられると安心するくらいに。
でも、元々の先生から、怪我が治ったら教室を変わるように言われます。先生の考え方に問題があったわけではなく、競技ダンスで勝つための指導ができなかった、というところでしょうか。勝ちたいなら他へ行け(勝てる先生のところへ)、と。
それでマリサの教室へきたわけですね。自分のダンス(競技会で古いと評される)が美しいと証明するために。
気難しそうなタイプだと思っていましたがそこはその通りで、でも思ったよりもかなり繊細なんですね。ダンスもそんなに辛いなら、辛いからという理由でやめてしまってもいいと思うのですが、釘宮は怪我などどうにもならない理由がないとやめられないと思っています。要するに止めたくないんですよね。複雑だけど、アスリートはそういうのありそうですね。
そして、多々良と千夏は、動けない多々良を何とかしようと千夏ががんばり、その千夏を何とかしようと多々良もがんばる…という。どちらがリードでどちらがフォローなのかわからない異質のダンスになっているようですが…。何が起こっているか兵藤には見えているみたいだけど。兵藤や雫の解説があるので(パートナーの運動量うんぬん)なんとなくわかりますが…。ちょっと他とは違うダンスになっているけれど、評価としては、それがいい、みたいになってるのかな。