アンタークチサイトは月へ連れ去られ、代わりを務めるフォスは合金の腕を使いこなせるようになりました。季節が巡り冬眠からみんな目覚めますが、いつもと違う春になりそうです…。
ここからネタバレありの感想です。
変わりたいと思うだけではダメで、本当に変わりたいから変われるようにしないといけないんですね。
フォスがまったく別人のようになっていてショックを受けたのですが、アンタークのようになろうとした結果だとわかって更に切なくなりました。アンタークが自分の身代わりになって、砕かれて連れ去られてしまったことが、フォスは辛くてたまらないんですね。以前より眠らずにすむようになりましたが(宝石の体表面積が減ったからか)目をつぶるとアンタークの最後の姿が浮かんでくるため、眠るのが怖くなったのもあって…。
以前とはがらっと変わって、落ち着いて考えて行動できるようになり、白金と合金の腕を手にいれたことで強くもなりました。かっこよくなった今のフォスもいいなと思います。でも、あの可愛くて何をやってもグダグダだったフォスにはもう会えないのかと思うと、それもとても寂しいです。
目が醒めたみんなが最初はフォスの変わりように引き気味でしたが、腕の能力が面白いと大人気に。みんな言いたい放題言っていて可愛かったです。ボルツまで「切り心地を試させろ」とノリノリでくるし、仕舞いには先生まで「フォスをかまうのは順番に、並びなさい」と言い出すし。冗談だ…って先生の冗談は冗談に聞こえないw
新しくなったフォスの体は今までとは全く違う戦い方ができるようになりました。月人がきても動じなくて、合金を自在に変化させて戦います。防御が強固になったのが強さの要因ですね。あれほど憧れていた戦闘も、今となっては危険な作業だ、と言って戦いの怖さも自覚できるようになりました。それでも、以前に迷惑をかけたアメシストたちにいいところを見せようとがんばったりするところは、以前のフォスらしさも少し残っていて可愛いかな。アンタークが言ってた「低硬度から勇気をとったら何も残らない」の言葉どおり、今は勇気を持ってるのかもしれない。
フォスがシンシャとの約束のことを覚えていて良かった。誰だっけ、って言ったときは腕とともにシンシャの記憶がなくなったのかと悲しくなったので…。でも、だんだん体が変わっていくフォスを見てシンシャが悲しそうな顔をするのもたまらないですね。みんな辛いんだな…。
そして、フォスの戦闘を見たボルツの表情…!ダイヤは単純にフォス凄い、と喜んでいましたが、ボルツは複雑そうな表情でしたね。いつも怒っているからわかりにくいんだけど…。一瞬、ボルツはフォスの強さに嫉妬したのかと思ったんですが、ボルツはそういう性格ではないような気がします。これまでの宝石たちの関係を考えたら、みんな優しくて、仲間を守るのは最優先事項という共通認識があるみたいだし。もしイラッとしたところがあったとしたら、戦いの最後でフォスが気を抜いたところでしょうか。ギリギリで矢を防いでいましたがきわどかったですからね…。予告もボルツがフォスを攻撃しているようにも受け取れるけど、鍛えてあげているんだと思いたい。