サブタイトルどおり「いろいろな国」でした。全部で6つの小さな話をたくさん集めました。
山賊達の話 / 徳を積む国 / 料理の国 / ティーの願い / 美しい記憶の国 / アニメなあとがきの国
料理の国と美しい記憶の国が良かったかな…!
ここからネタバレありの感想です。
●山賊達の話
旅人を狙う山賊とその弟子の話です。
要するに見かけに惑わされてはいけないよ、という話ですね。
キノは女性の一人旅だから狙おうと弟子が言っても、師匠は一人で旅をしているということは、一人で旅ができるということだから、腕が立つんだろう、と弟子を諌めます。
キノは弟子さんの好みのタイプだったようではしゃいでました。
キノが女性だとはっきり名言したのは初めてかも。
●徳を積む国
これはキノの旅らしい話だなーと思いました。
結末は悲劇にはならなくて良かったのですが、人を殺してみたくて…というのここ数年ニュースでよく聞くので、そこはほんのり嫌な気分になりました。
誰かが見ているところでいいことをするとポイントが入り、悪いことをするとポイントが引かれる。マイナスになると服役で、ポイントの範囲内なら無罪。凄い…!これじゃ何のためのシステムなのかよくわかりません。
キノが出会った老人は、社会貢献をたくさんしてきたので、ポイントがたくさん溜まっていて、人を一人殺せるくらいになっていました。病気で余命わずかなこと、人を殺してみたくてポイントをためてきたこと、でも殺したい相手が見つからないこと…など話さなくていいことまでキノに話してくれます。
この際誰でもいいと思ったんでしょう。キノを相手に選びましたが、キノが気づいて警戒していたため未遂に終わります。最後は、小さな赤ん坊に「自分みたいにはなるな」と囁いて終わります。
漠然とした人を殺したいという気分みたいなもののために、生涯を通して善行を続けるとかできるものなのかな。良いことって、基本的には良いことをしたいからするんだと思ってました。…いやいや、…でもこれは普通に善悪をポイント化したら…というシャレみたいな話ですね。だから真面目に考えたら楽しくないですね。
●料理の国
エルメスの「逃げてー…」が良かったです。
さすらいの料理人と間違われて料理を作ってあげるキノ。お料理ダメなんですねw 旅しているから自分のことはすべて自分でやるから、何でも得意そうなのに意外です。
後で改良レシピを置いていった謎の旅人が、本物の料理人ですね。
●ティーの願い
「みんなの願いが叶いますように」というのはティーの嫌味だったのか…。
●美しい記憶の国
何も記憶に残っていない、エルメスも何が起きたのかは教えてくれない、謎の国でした。でもとても楽しかったらしいです。ひたすら悔しがるキノがかわいかったです。
●アニメなあとがきの国
あちこちに文字が流れてきて、可愛かったです。クリスマスっぽいイメージでしたね〜。
ちゃんと読めそうになかったので途中であきらめてちゃんと読んでないのですが
「夢は諦めるな〜」みたいな感じだったかと。
かわいいですね。
山賊のお弟子さん、やや失礼な言い方ですが
女性を見る目もまだまだですねw
色々な意味でアタックしかけなくてよかったです。
手料理食べさせられた日には…
それでも、美人に引っかかった山賊師匠さんの若い頃よりましなのかな?
徳の国のご老人、善悪というより、律儀、真面目、めんどくさい性格のように感じましたw
まあ、三途の川の運賃で使い切らないでしょうし、持ち越しかなあ?
徳ポイント制度も…能力、運もある人が数十年かけて貯めた分が
人一人の殺人権である当たり、一回の悪行で結構な善行が吹っ飛ぶものだと思います。
料理の国の話…保存食がメインになりがちなので、辛みや酸味が好みなのかなと思いましたが
多分そうじゃないでしょう
「山賊の国」では長老と下っ端の認識の違いが語られてました
師匠を襲って生きてたとは運が良かったなあ……
「徳の国」では周囲から素晴らしい人格者で成功者と見られていた大統領の負の一面と彼自身は自分が「人生に失敗した」と思い込んでる認識の違い
この大統領は第1話の「人を殺せる国」に生まれるべきだったのかも……
「料理の国」では服装だけでキノをさすらいの料理人と勘違いした料理人たちの勘違いによる認識の違い
ちなみに師匠は自分で料理をしない方なんですが、キノの料理を味わってからは自分で料理を作るようになりました
キノはそれを「師匠は料理が好きなんですね」と思い込んでた天然ぶりです
どうもキノは美味しいモノは美味しいと感じるけど、不味いモノに関してはとんでもなく耐性がある味覚をしてるみたいで、師匠が死にかけたりエルメスの酷評もあって自分は料理が得意ではないとは思ってますが、そこまで酷いとは自覚してません
「ティーの願い」では周囲から心の優しい良い子だと感心されてたティーが実際は大人よりもドライだった
ちなみに、僕はアレは嫌味というよりも、純粋に無意味だからこそ一番非現実的な願いを書いてみた、ってういうドライさと子供らしさが入り混じった行為だと解釈してます
「美しい記憶の国」は国に関する記憶が残ってるエルメスと記憶を失ったキノの認識の違い
モトラドって信用されてるんだなあ、と思ったり
絵の中のキノが満面の笑顔な辺り、本当に楽しい国だったようですね
いつもコメントありがとうございます。
なるほどー、キノとつきあうと手料理食べさせられるかもですね?
それは確かに危険かもしれませんw
味の好みがあうといいんですが。
徳の国のポイント制度は微妙ですよね〜
おじいさん、面倒くさい性格w 確かにそうかも。
悪いことをするためにいいことたくさんしなくちゃ!ってw
コツコツ、コツコツ、貯めたんですよねw
☆kさん
いつもコメントありがとうございます。
「認識の違い」がテーマの一つ
ああ〜、なるほど。凝ってるんですね。
そういうのはアニメだけ見ていてもわからないですねえ…。
エルメスはどうしてキノの料理がひどいってわかるのか謎でした。
周りの反応でそう思ってるのかな…
エルメスは食べられないですよね〜。
>周りの反応でそう思ってるのかな…
まあ、あの師匠が死にかけた程ですからねー……
ちなみにキノは美味しいモノは美味しいとわかるタイプの特殊な味オンチです
作中でも料理人たちがすごい顔で倒れた「キノ焼き」を本気で
「僕はあれくらい辛めでもいいかなと思ったんだけど。食べても食べられないこともなかったし」
と思ってます 味見したんですよ、ちゃんと
キノは師匠が死にかけた事実やエルメスの酷評で、「どうやら自分は料理が下手らしい」、という自覚はありますが、味覚が特殊なのでどのくらい下手かを理解してません
キノ的には「あんまり美味しくないけど食べれない程じゃない」モノを作ってるつもりなんです
ちなみに師匠は本来は自分で料理を作る人じゃなかったんですが、キノの料理を味わってからは自分で料理を作るようになりました
キノはそれも「師匠は料理が好きなんですね」と天然な勘違いをしてます
こんばんは。コメントありがとうございます。
キノは料理が下手らしい、という自覚はあるんですね。
特殊な味覚…大丈夫でしょうかw
キノと師匠の話、かわいいですね。