冬眠しないことにしたフォス。冬の仕事に慣れてきたものの、腕力がないためいま一つ役に立てません。変わらなくちゃ…悩んでいるとき、流氷に引き込まれて今度は両腕を失くしてしまいます。フォスの素材には替えがなく、アンタークチサイトは責任を感じてしまい…。
ここからネタバレありの感想です。
フォスが色々問題を起こしてしまうのは仕方がないんですが…。アンタークチサイトが責任を感じてしまっているのはかわいそう。足に続いて両腕を失くしたフォスはまた記憶が欠けてしまっていました。先生に素材を探すために迎えと言われた“緒の浜”も「…どこだっけ?」と。
“緒の浜”というのは宝石たちが生まれてくる場所らしいです。ちょうどフォスたちが行ったときも、人の形になった赤い宝石が現れて……そして砕けてしまいます。フォスたちのように、人の形で思考もあって生まれてくるものは稀なようです。一番年下と言われるフォスも300歳を超えているという話でしたから、この300年間、新しい仲間が生まれていないということですよね。なるほど稀です…。
なかなかフォスに合う素材が見つかりませんが、そこで合金を発見したフォス。ただ、白金や合金は柔らかすぎる上に重いため、扱いが困難です。せっかく生まれてきたのに使えないのか…としょんぼりするので、気が済むならと思ったのか、アンタークはフォスの腕に金をつけてあげます。意外と拒絶反応はなかったのですが、やっぱり重くて動けない…。と、今度は増殖していく合金にフォスが飲み込まれてしまいます。
何か行動を起こすたびにそれが新たな問題を引き起こすのがフォスで、今度はこのタイミングで月人が襲来。合金に包まれたフォスは月人には気が付かれずにすみ、その代わりに戦ったアンタークが犠牲になってしまいます……。
手を切り落とされたアンタークが、先生のことを忘れたくないと怒りに燃えて手を取り戻しに行く姿が勇ましくて、最初は勝てるのかなと思って見ていたんですが…。最後はフォスに笑顔で「先生が寂しくないように」と頼んで砕けていったのはショックでした。月人に運ばれていく砕けた顔も笑っていて…。悲しい終わり方でした。
合金は腕を通してフォスの体の細部に行き渡って、動けるようになっていたけれど…。これで全身の補強ができたことになるのかな。全体に不純物がいっぱいになったという感じがしなくもありませんが…。予告に出てきたショートカットの宝石、色はフォスだったけれど顔つきが全然違っていましたが…。あれはフォスなのかな?