バチカン奇跡調査官も最終回でした。
ドイツから良太の容態が急変したという連絡が平賀の元に入ります。最終回はこれまでの奇跡調査の話ではなく、平賀の弟の良太の話でした。
原作は独特の雰囲気があって読み応えのある作品ですが、アニメ版ではストーリーを大幅カットしたこともあり、全体的に軽めの仕上がりに見えました。かなり印象の違うものにはなりましたが、それなりに楽しめたかな、と思います。
ここからネタバレありの感想です。
平賀の家庭のことやロベルトの過去の話を織り交ぜた内容で、最終回らしいまとめ方でした。
特にロベルトの友人ヨゼフの話は、以前にもチラッと出てきて謎のままだったので、一応スッキリしたのかなと思います。ただやっぱり端折ってるのでよくわからないところもありますねー…。
一つ、ジュリアの登場は謎でしたね。良太の容態や病状も把握している上に、開発した新薬まで持ってきていました。ガルドウネは情報網も開発力も何もかも凄いですね。でもジュリアは何のために良太を助けたのかが不明のままで終わりました。良太は平賀の弱点なので、良太を助けることで恩を売っておけば後々平賀も思い通りになるだろう、とでも思っているのか…。平賀も驚いてはいたけれど特に感想を言いませんでしたね。
ただ、最後はとりあえず、良太も無事だったし、みんな可愛かったし、サクラメントの意味もわかったので良かったということにします。
不思議なと思うのは、原作の平賀とロベルトの方が仲がいいんだなと思わせる描写も多く、お互いの尊敬や愛情(もちろん恋愛ではなく親愛の情)の深さを感じるところも多いんですが、なんか、それだけなんですよね…。ロベルトは華奢なで美しい平賀の見た目をとても気に入っているし、平賀はがっしりして濃いイケメンのロベルトの外見がいいと思っているし、そして内面も尊敬しあってます。普通に読めば普通なんですよ。
でもアニメの方は、やたらイチャイチャしてる感じがするんですよね…。ロベルトも原作よりかわいい感じがします。原作では泣かないロベルトがアニメではよく泣いたりするのも、かわいいですよね。意図的な演出なんだろうなー…。平賀もロベルトも話し方が柔らかくて優しい感じだったからというのもあるかな。そんな感じで、ひたすらこの2人の可愛さを楽しむアニメでした。