みずち祭りで賑わう間野山。誰もが戻ってきたくなるような活気に満ちた故郷の姿がありました。お祭りが終わり、由乃たちはそれぞれ新たな一歩を踏み出していきます。
普通が嫌で、就活に失敗し続けていた主人公・由乃が田舎の町おこしに奮闘しながら成長していく姿を2クールで描きました。最後はとてもきれいな着地でした。面白かったと思います。
ここからネタバレありの感想です。
最初の頃は、いつ面白くなるんだろう…と思いながら観ていました。物語のドタバタ感は好感が持てたのですが、どうも話が単調で…。後半になって、由乃の目が町の外から内側へと向くようになってから、本格的に面白くなったな、と思います。みずち祭りの成功も、町の人たちが心から楽しんで一つになった結果なのだなと思うと感慨深いですね。最初の頃は商店街と対立していたというか、由乃たちのやることも空回りしていましたよね。
今回は、丑松を迎えにいくところとかちょっとドタバタしていて面白かったです。ほんとにいろんな人が由乃たたちに協力してくれるようになりましたよね。
最後は、由乃の退任に合わせてチュパカブラ王国も解散し、間野山も新たな一歩を踏み出します。あんなに拘っていたチュパカブラも卒業できて、丑松さんも成長したなあと思います。丑松も50年かけて町の人たちとのわだかまりが解けましたからね…。良かったですね。
そして由乃たち5人はと言えば。しおりは観光協会でそのまま変わらず、早苗は商店街に地域コンサルタントの事務所を作ることに、真希は次の劇も間野山の民話をやることに(真希の仕事はどうなったんだっけ…?)。凛々子は世界を見に行くために旅に出ることを決め、そして由乃は真野山を去っていきます。
由乃を町の人たちみんなで見送るところは少し泣けました。直接駅に見送りに来てくれる仲間と、車で線路脇から見送ってくれる人たちと、会長は横断幕をもって山の上から見送ってくれて…。間野山で由乃が得たものはとても大きいなと思いました。
…そして由乃が向かった先は、どこかの離島?「ようこそ木春由乃さん」って、また新しい土地で国王やるのか!まさかプロ国王という道があったとはw つまらないなら自分が楽しくすればいいって言ってたのは、本当に言葉どおりだったんですね。この終わり方は傑作でした。