浅井ケイと浦地は前回で決着がつきました。残る問題は相麻菫です。一時的にサクラダから出ていた相麻菫は、またサクラダに戻ってきた途端、すべての記憶を取り戻し、そのショックで倒れてしまいます。ケイは菫を助けるために春埼の力を借りることにするのですが…。
春から放送していた「サクラダリセット」とうとう最終回でした。思ったよりもきれいに終わったなと思います。
ここからネタバレありの感想です。
野々尾さんと春埼の会話。正しいものを選別していく話。あの野々尾さんの友達の、シナリオを書くおじいさんが教えてくれてた話です。何にでもどこか正しくないところがあって…、という当たり前のことなんですが、普段はあまり考えないようなことです。春埼は浅井ケイは正しいと信じていますが、ケイにも正しくないところがあるんじゃないか?もっとケイのことを知った方がいいんじゃないか?と考えます。少し前なら正しいと信じて疑いもしなかったと思います。春埼はほんとに成長しましたね。
相馬菫を助けるのを手伝うために、春埼はリセットで失われた記憶を知ることを条件にします。春埼が対価を求めることも今までなくて、これも少し驚くところです。坂上さんにコピーしてもらって、リセット前のことも全て知ることができて、春埼も満足そうでしたね。でも、坂上さんがいるのに2年前の口づけがほんとは嬉しかったと堂々と二人で会話してましたよ!春埼の本音がわかって、そうだったのか…と思うよりも、坂上さんは空気じゃないんだよ?っていう方が気になって、いいシーンなのにちょっと笑ってしまいました。春埼とても可愛い表情してたのに。
春埼があの時嬉しかったんだとしたら、リセットは必要なかったのかもしれない。でも相麻菫の筋書きはきっと変わらなかったようにも思います。
その相麻菫を救うために、2人はまた夢の世界へ入っていきます。菫は眠ったまま眼を覚まさないので。夢の中の相馬菫って、原作を読んだときにはあんまり好きじゃなかったんですが、今回アニメで見たらいろいろ思うところがありました…。実は自分の行動に自信がなかったとか、どうにもならない片思いで泣いている姿とか見てると、ただの女の子なんだなと思いました。声優さんの演技すごい…!最初の頃の相馬菫って話し方に若さがないな〜と思ってたんですが、さすがに最終回までには慣れました。今回の泣いてるのは凄かったな…。
無駄と思ってもケイにわがままを言うのが菫の精一杯でした。春埼相手には、春埼を挑発しているように見えて、実はケイのために菫が仕組んだったというのも微妙な気持ちになります。春埼こそケイにとって救いであって欲しいから、春埼はリセットに自分で責任を持てるようにならなくてはならない、ということ。普通は「足を引っ張るな」とか「迷惑をかけるな」というところなんでしょうが、サクラダリセットってきれいな言葉に言い換えるのが上手いんですよね。
ふわっとした終わり方でしたが、きれいに終わったと思います。最後にいろんな人たちが出て来るところで、オカエリと宇川さんが仲良くしてるのは笑いました。悪者とヒーローの組み合わせ、いいですね。学校にビー玉の佐和子ちゃんもいたのも良かったな。ただリセットするだけでは問題解決にならない、佐和子の件で学んだので、彼女の存在はケイの行動の原点でもありますよね。そして、浦地さん。両親が目覚めて、なんだかんだ言ってとても嬉しそうでしたよ。別なサクラダを選択していなくて良かったです。
おつかれさまでした。