気がついたらサクラダリセットも残すところあと1話になりました。
今回は最終回のひとつ手前。浦地を説得しようと連れ去ったケイ。そして宇川や村瀬たちもただ逃げるだけじゃなく、何か行動を起こすようです。果たしてケイの作戦は上手く行くのか?
ここからネタバレありの感想です。
浦地にケイが尋ねたのは「カルネアデスの板」のこと。例えば船が沈没し、船員が流れ着いてきた板につかまっていたとき、それにもう一人がつかまろうとする。板は二人で捕まると沈んでしまうので、突き飛ばして自分だけが助かる……というもの。全滅するよりは一人でも助かる方がいい…。緊急避難のときの行動の話です。
浦地は一人でも助かるならそれが正しいといい、ケイはどちらも助けたいといいます。そんなケイに、問題の前提をちゃんとわかっていない、愚かな答えだとバッサリ。浦地は強いから正しい答えを選べるけれど、他の人にもその強さを求めることができるのか、とケイは言い返します。こんな問題の答えなんてなんだってよくて、みんな自分の好きなように答えればいい、と。その話に続けて浦地の両親をロックしているのを、他に能力をうつして代行させる方法について話します。それでも浦地は納得しません…。
実は浦地を説得していたのではなくて、智樹を通して加賀谷に話を聞かせていました。そう、浦地は強いから迷わないけれど、普通はみんな弱さを持っていますからね…。加賀谷だって他に選択肢があるなら、浦地の両親をロックしたりしたくなかった。何かとくらべての正しいとか正しくないとかではなくて、加賀谷自身の優しさの問題です。
ここ、智樹なんで寝てるのかなと思ったらそうじゃなかった…!っていうところが面白いところです。その前のケイがナイフを出したところで、津島があっさり降参するところも好きです。ケイが浦地に何かするんじゃないかなんて微塵も疑わなくて、もしケイが傷つけるとしたら自分自身だろうって思うところがいいなと思います。ケイはクラカワマリのときにも同じことをやってるので、ケイが人質と言ったら自分のこと。
春埼がケイのことを「間違えない」って信じてるのもいいですよね。索引さんのところに一人残されても、ケイの説得というか、ケイの正しさが加賀谷に届くと信じてる姿がなんというか健気で可愛い。
サクラダリセット見ていると、正しいって何だろうなー…と思います。ただ、サクラダリセットは、これはあくまでもケイにとっての正しさを描いた話で、これが絶対的な正しさだと人に押し付けるようなものではないところがいいところかな。浦地さんもとうとう懐柔されてしまいましたね。
今回、ほとんど車内での会話シーンだったのによく見れたなーと思いましたw
キャストが違ってたら厳しかったですよねえ…。石川界人くんでほんとに良かったですよー。ケイの優しい感じがとても良かった。
次回最終回です。
菫と春埼も決着つけないといけないみたいです。