浦地の計画で街中から能力が奪われたサクラダを、ケイと春埼がリセットします。リセット前、相麻菫は浦地の計画はどうやっても阻止できないと言います。別な未来視能力者が未来を替えるしか方法がない…それなら今度はケイが未来視を使う。菫には見えなかった未来を、ケイが見る。そのためには…。
やっぱり、いろんな能力を組み合わせて皆で協力して…というのがこの作品の一番面白いところですよね。今回は面白かったです。
ここからネタバレありの感想です。
未来視と言っても菫の場合は、会話をしている相手の未来を、相手が体験したのと同じように自分の感覚にする…ということのようです。すべての未来が見えるわけではないから、同じ能力でも別な人間が使えばまた別な未来が見える、そしてその未来を変えることができたら…。要するに、浦地とのゲームに勝つには、浦地が予想もしないようなことを思いつけないとダメで、菫ではもう対抗できないわけですね。
ケイ、春埼、智樹、そして坂本の4人で久しぶりに集まります。この4人なのは、まず写真を破って中に入り、坂本の能力で菫の未来視をケイが使えるようにするため。春埼が一緒なのは、春埼の未来を見ればケイの未来がだいたいわかるから。智樹の役割は、(今の)相麻菫に声を届けるため。
なるほど…!っていう人選でしたね。でもねー…菫の前で「春埼の未来を見れば僕の未来もわかる」って言っちゃうのはケイすごいな…と思いました。菫は何もかもわかってるから隠し事しても仕方ないけど、でも、10分後には消えていく存在なんだからもう少し気を使ってあげて…。その菫は菫で、ケイの未来が一番優しかったから云々と、春埼がいても負けずに自分の気持ちをぶつけてくるしね。だまって見守る智樹と坂本は偉いと思うw
ケイと春埼の会話の中で、春埼が「深い赤が好き」と答えたの、春埼かわいいですよね。ケイがくれた簪のことを言ってるんですよね。ケイ気がついてるかなー…。
一方、現実の菫はリセットしたことを知り、今度は浦地から逃げ回っています。でも浦地の方が一枚上手で、リセットされたときの予防のために、手帳にメモをとって加賀谷にロックさせているという…。手帳をみれば未来のメモが残っているので、リセットされたかどうかわかるというわけですね。
浦地に追い詰められた菫が、もう一度ケイのために死を選ぼうとするのは胸が痛みます。一途すぎて。肯定はできないんですが、もっと何か別な道はあると思うんですよね。智樹経由で時間を稼げと言われて、どうしてせっかく計画は成功していたのにリセットすることになったか、菫がネタばらしをはじめたときはちょっとビックリしました。でも考えてみたら、索引さんが一緒にいるから適当な話でごまかせないと思って、浦地の興味を一番ひけそうな話題にしてみた、っていうところでしょうか。
5分で何ができるんだと菫は言っていたけど、5分で村瀬さんが助けにきましたね。ここのシーンのスッキリ感、20話の中でいちばん好きです。村瀬さんはあんな登場の仕方をしていて、最初は印象が悪かったけれど、今はとても頼れますよね。ちょうど村瀬さんに菫を探させていたところだったから…。タイミングを合わせたんですね。良かった。
ここでこの能力があったら、あの能力があったら、と考えるのがケイは得意というか好きなんでしょうね。ほんとに能力が好きで、いつも能力のことばっかり考えてるんじゃないだろうか。
とりあえず何してるかわからないけど、何かやらされちゃってる皆もいいですね。ケイのことを信じてるんだなーと思います。こうやってみんなで何かしてる感じがとてもいい。
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