2クール放送だったリトルウィッチアカデミアもとうとう最終回…。
クロワが負の感情を集めるために作った魔獣がミサイルに取り憑き、発射されてしまいます。クロワからのコントロールはもう効きません。残り少ない魔力でどうにかして止めなければなりません。最後まで諦めようとしないアッコ。どうなる?
ここからネタバレありの感想です。
言ってみればすべてクロワが引き起こしたことなのに、「あれはダメ」「これもダメ」と皆の提案を片っ端から否定していくクロワにちょっとイラッとしました。でもアッコのポジティブパワーでマイナス思考をすべて吹き飛ばしてくれて良かったです。アッコはこういうところがいいところですね。「私たちが新しいナインウィッチだよ!」って。確かにちょうど9人ですね。
みんなでホウキを繋げて、さあ出発という時にシャリオとクロワの加護の魔法で制服が白になったのは素敵でしたね。アッコの言うとおり、何か強そう!
飛び立った7人、シャイニーロッドの石がひとつづず光ります。7人っていうのも意味があるんですね。そして繋げたホウキはそれぞれブースターで、役割を終えると背中を押してひとりずつ落下していきます(落下しても先生たちの魔法で守ってもらえているから大丈夫なんだと思う)。こういう気持ちを託していくのって、よくあるとは思うんですが、ちょっと泣けますよね。ロッタとスーシィは二人で協力してたのも、この2人らしくて良かったな。ロッタが一人で落下していったら(ロッタはそういうの似合わない感じで可哀想で)胸が痛くなってしまった気がするので、2人一緒で良かったです。風の妖精も火の妖精も可愛かったですね。
アッコとダイアナが2人残るのは予想どおりというか、アッコが「飛べない」っていう設定もここで説得力が増すんですね。ホウキが一番上手で速いのはダイアナだし、シャイニーロッドを使えるのはアッコだし、だから2人で行かなければいけないっていう…。
魔法が枯渇しかけた時に、中継をみた街の人々が魔女を応援し始めて、その気持ちがダイレクトに届いて魔力に変わっていくのは、なるほどなーと思いました。みんなの応援が力に変わる…っていうのは、よくあると言えばよくあるパターンです(プリキュアとか)。でも、ここまでの話の組み立て方がとても上手だったなと思いました。信じる心が魔法だって、この作品では最初からずっと言ってましたもんね。魔力がだんだん足りなくなってきている…というのも、人々が魔法を忘れていたからだったんだな、と一気に伏線回収できてたのも良かったです。
ミサイルとの戦いも、可愛いものに変身させちゃうっていうアッコのやり方も可愛くてよかったな。落ちていくアッコがどうなるのかと思ったら、あの第3話で逃げていった伝説のホウキが拾ってくれるなんて…!凄い…!たまたまだとしても運命的で素敵だなと思うし、ホウキが意思を持って助けに来てくれてたならもっと素敵だなと思います。ホウキも大人しくなってたので、意外と空気読んでるのかなと思いましたがw
最後の〆はアッコとダイアナの魔法で、これもまた良かったですね…。アッコの表情とかとても良くて!作画気合入ってましたね。よく動くし。ミサイルの爆発も、ニッコリ空を包む笑顔になってたのも可愛かった。細かいところまで丁寧ですね。息をつかせない展開で本当にハラハラしましたが、ハッピーエンドで終わって良かったー!
アッコを信じて応援してくれたアンドリューも素敵でしたね。お父さんに自分の信念を持って強く言い返してたのも良かった。アンドリューもアッコと知り合って変わったんだなぁと思いました。魔女に対しての偏見がなくなって良かったというのもありますけど、アンドリューが自分自身でしっかり物事を見極めて考えられるように成長したんだな…っていうのが、いいですよね!帽子返しにまたルーナノヴァへ来てくれてありがとうw
最後はまさかのアッコがホウキで飛べるようになって、いいことづくしの最終回でした。途中でちょっとダレるところもあったんですが(一気に見ると印象変わるかも)、作画も素晴らしく、とても良い作品だったと思います。