ちゃんと観てるんですよー。感想書く時間がとれなくて後回しにしちゃってました。一週間遅れですが感想書きます。
今回は親子の話になるのかな。と言っても辰蔵さんじゃないです(残念w)。お順ちゃんの話ですね。
ここからネタバレありの感想です。
音松という少年が他の子どもたちと一緒にお店の前で騒いで遊んでいたのを注意され、自分は客だ、瓶を2つ買う、と店主に挑戦的な態度をとります。自分で運べるならいいだろうと店主も面白がって売ったところ、瓶を割ってしまいます。かけらなら子どもでも運べる、少しづつ運ぶ…というのですが。見物していた周りの大人たちも、音松のことを賢いとか将来大物になるとか言うのですが…。
音松自身は子どもの自分にやり込められる大人ばかりで面白くない様子でした。境遇が良くないので賢さを生かすことができないんですね。ただ生意気なことを言うだけになってしまっています。
この音松が将来大きくなって、盗賊の一味となり捕らえられて鬼平のところにやってきます。子どもの頃の賢さ…というか口の上手さは変わらず、みんなやり込めれられてしまい取り調べにならないという…。
以前、虐待されていた音松を助けたことがある鬼平は、見覚えのある顔に驚きます。でも、一度助けてもらったあとはかえって虐待がひどくなり、とうとう義父を殺してしまい、あとは転落人生だったと鬼平を恨むようなことを言い出します。逆恨みなんですが、鬼平の助け方も中途半端だったので、子どもだった音松が恨んでも仕方ないのかも…。期待させておいて結果的に最後まで助けてくれなかったのでは、金持ちの気まぐれだったのかと思ってしまいますよね。
音松は義父に虐待され人生がボロボロになってしまいましたが、対比として描かれたのはお順です。もとは盗人の娘でしたが、今は鬼平が引き取り大切に育てています。
ちょうどこのときは、あまりにもおてんばなお順を叱ったことで、お順が鬼平を怒って喧嘩の真っ最中。いや…食事している横で鞠つきした挙句、晩御飯をダメにしたのでは怒られて当然なのに、逆ギレするとはw ほんとうに普段から甘々なんだな〜というのがよくわかります。
お順の出自を聞いた音松は、言葉巧みに牢から出してもらい、お順のそばまで行きます。そこでお順に「お前は盗人の子だ」と秘密を本人に告げてしまいます…。
ショックを受けたお順は家出するのですが、実は夕飯をダメにしたのでお詫びに鮎を取りに川に行ってました。叱られて逆ギレしてたけど、謝るきっかけが無くなっちゃった、みたいな感じだったのかなー。川で溺れかけたのを鬼平に助けてもらって、お順のことは解決。必死で助けてくれる父を見たら、大切に思われているのはわかりますよね。
音松は一味のことを話した後、色々絶望したのか自ら望んで死を選びます。最後は鬼平に抱きしめてもらいますが…。鬼平のような人が父なら、音松の人生はだいぶ変わったでしょうね。次に生まれてくるときは幸せになるといいですね…。