今回は鬼平さんの部下、忠吾さんの話です。内勤だった忠吾さんが、強盗の事件のために外回りに出るようになり、偶然立ち寄ったお茶屋で出会った女に入れあげるのですが…。お茶屋と行ってもその名の通りではなくて、女郎屋さんですね。
ここからネタバレありの感想です。
気になったので最初に書いちゃうと、強盗の親分の顔のアップに毛穴があって、うぉー?と思いました。人の皮膚のテクスチャをマッピングしてるの?うはー…。
最近流行りのうさぎまんじゅうに似ていると「うさ忠」のあだ名がついてしまうのは、忠吾さんはかわいい感じなんでしょうか。弱々しい雰囲気ですが真面目なのが取り柄の人です。でも外回りに出たとたん、お店の女の子のポーッとなって、親の遺産にも手を出し、お金がなくなるまで通い詰めるという豹変ぶりです。
お金がなくなっても、忠吾たちにお金を出してくれた親切な人がいたため、変わらずに通うことができるようになります。でもこれは実は、鬼平たちが追っていた強盗の親分「墓火の秀五郎」なのですが、そんなことには気がつきません。川越さん(秀五郎)は、人はいいことをしながら悪いこともする、その逆もある、と言うのですが…。これ要するに自分は悪いことをしてるよって言ってるようなものなのですよね?
真面目一筋だった忠吾の様子がおかしくなったので、粂八が調べるのですが、お茶屋の天井裏に忍び込んでたのは、さすがにかわいそうだな…と思いました。知り合いに色々のぞかれるとか…!粂八もため息ついていたので、嫌だったんだろうな〜と思います。
この後、外回り厳禁になってしまい、忠吾が干からびてしまうのは笑いました。干からびるにしても別人すぎるw 「うさぎは寂しいと死んでしまうって言いますからね」って、これ江戸時代から言われてたわけじゃないですよね?
忠吾が我慢できなくなって夜に家を飛び出したとき、たまたま怪しい奴らが集まっているのを見かけます。見なかったことにして谷中へ行こう…と振り切ろうとしますが、死んだお父さんが「お前は真面目だけが取り柄だ」と言ったことを思い出し、平蔵に使いを出します。
到着した平蔵に「容赦なく斬れ」と言われますが、忠吾はずっと内勤だったから取り押さえの現場を見るのは初めてだったんじゃないかと思うのですが…。あれ、ビビりますよね。「火盗改めである!」って入っていった途端、ズバーーーですもんね。重傷を追ってもまだ逃げようとする親分(実は例のお茶屋の金持ち)のトドメを刺そうとした忠吾は逆に反撃にあい、かわすだけで何もできませんでした。
この後、忠吾は褒められ報奨金を貰いますが、最初は固辞します。でも平蔵からも川越さんと同じような言葉を聞かされ、さらにお茶屋がお取り潰しになると知り、谷中へ飛んでいきます。
そこで知った衝撃の事実は、平蔵が忠吾のツケを払いに来てくれていたこと(平蔵さんお金持ちだ…!)。実は真面目だと思っていた自分の父親も、この谷中の茶屋に通いつめていたこと(←それで遺産が少なかった)。
忠吾は手切れ金だと言ってお金受け取ってましたが、吉原へ走っていきましたよ?
鬼平さんは不思議なノリの話だなーと思います。毎回そんなハッピーエンドじゃないのに、カラッと終わりますよね。今回の話も忠吾のラブストーリーじゃないから、この後、お店を辞められて〜とかはならないんですね。女の子かわいそうだなぁ…。