TOP ペルソナ PERSONA trinity soul ペルソナ 〜トリニティ・ソウル〜【全26話】感想
2017年01月01日

PERSONA trinity soul ペルソナ 〜トリニティ・ソウル〜【全26話】感想

☆2008年1月 - 6月(全26話)

dアニメで配信きたので視聴しました。2017年最初のアニメ感想はこれで。

一言でいってしまうと暗いアニメなのですが、独特の世界観と雰囲気があって、人によってはすごくハマると思います。逆に退屈だと感じることもありそうなので、人に薦めるかどうか迷う作品です。

富山を舞台に、謎の事件や秘密の組織も出てくるし、学園では友情あり恋愛あり、兄弟の絆の話もあります。基本的には、人と人との関わりの話かな、と私は思いました。ちょっと哲学的というか、相手を理解することの難しさについて、悩みながら観ていく感じです。きれいな作品なんですよ。

ゲーム「ペルソナ3」が原案となっていますが、登場人物もストーリーもペルソナの設定も違うので、全く別物として観るくらいがいいかなと思います。“ペルソナ”の扱いもゲームのシリーズとはちょっと違うんですよね。でもトリニティソウルの“ペルソナ”も、これはこれで面白いし、ゲームを知らなくても理解できるという点でも、いいと思います。

ここからちょっとだけネタバレありの感想です。



富山県の綾凪市では、“リバース事件”と呼ばれる猟奇殺人が続いていました。
主人公・慎と洵の兄弟は、その綾凪市に10年ぶりに戻ってきます。一緒にくらすはずの長兄・諒はなぜか慎たちに冷たくします。その夜のうちに、慎は夜道で見知らぬ誰かに襲われ、ペルソナを発動し、急激に事件に巻き込まれていきます。

リバース事件とは何か、慎たちのペルソナは何なのか、兄の本当の目的は何か…。


ストーリーの進め方がとても丁寧なので、一見無関係そうな事柄が繋がっていくまでにとても時間がかかります。人と人の関係や、起こっている事柄を丁寧に描いている前半は、少し退屈に感じるところもあるかもしれません。登場人物も多く、目的の違う彼らの視点もきちんと描いているので、余計に話がなかなか進まないところもあります。

前半は、学園での“影抜き”に関する話がとても長いのですが、これが一体何なのかは物語の最後の方になってやっとわかります。ヒロインの一人“かなる”の影抜き中毒による騒動があり、それを乗り越えたことで、慎やめぐみたちのと関係が前進します。ただそのための話なのかと最初は思いました。でも、かなる自身にも秘密があって、影抜きはただの遊びではなくて意味があったこと、最後になって色々と腑に落ちてきます。

この影抜きのことも、兄・諒の態度のことも、洵と結祈(ゆき)の手術の話も、10年前に綾凪市で起こった同時多発事故の件も、何もかもが一つに繋がっていました。

結局のところ、すべては諒が弟の慎を守るための行動でした。洵については罪の意識があり、すべては愛情の裏返しで、冷たく自分から遠ざけることでしか弟たちを守ることができなかった…。両親も亡くし、一人ですべて抱え込んできた諒の気持ちを思うと…。そして、すべての真実を知ってしまったときの慎の気持ちも。これはかなり辛いなと思いました。

神郷兄弟たちは3人が3人とも、お互いのことをとても大切に思っていて、最後に本当の意味でそれがよくわかって、100%のハッピーエンドはありませんが、感動します。

トリニティソウルのいいところは、彼ら兄弟の話ならそれだけを中心にしてもいい筈なのに、諒の恋人の話や、慎のクラスメイトたちの話、また諒の部下である刑事の話、それぞれ掘り下げがあるところです。また敵である九条や、その一派である稀人の話もそれなりにあります。

それぞれ色々な背景があり、目的があり、みんな行動しています。兄の気持ちがわからなくて慎は悩みますが、その周りの人との関わりだって、理解しようと思わなければ理解できないものです。その中で慎と洵が周りの人と関わり、ゆっくりとですが成長していく姿も描かれていて、いいなぁと思いました。ある意味、こういった絆を描いているというのも“ペルソナ”らしさだと思います。

ひとつゲームのペルソナと違うのは、ペルソナでガンガン闘うわけではないところです。バトルシーンもありますが、どちらかというと幻想的なイメージです。慎のペルソナは他の人のペルソナとは違う能力があり、それは主人公っぽくていいのですが、慎は普通の高校生で強くわけではありません。そこは歴代ペルソナの主人公たちのヒーローぶりとは少し違います。

とにかく前半がわかりにくいので、少しでも気に入ったなら最後まで我慢して観る価値はあります。作画も全体的に崩れることはないのですが、特に後半の方がきれいだと思います。副島キャラって色気はあるのですが少しお人形っぽいって私は思っていて(大好きなんですよ!)、アニメになって生きてる感じを出すのが難しい絵柄なのかもしれません。でもトリニティソウルはがんばってたと思います。

2008年1月 - 6月(全26話)
原作:『ペルソナ3』(原案)/ 監督:松本淳
シリーズ構成:むとうやすゆき
キャラクターデザイン:副島成記(メインキャラ原案)、石井百合子、玄馬宣彦(ペルソナ)
アニメーション制作:A-1 Pictures
CV:岡本信彦、子安武人、沢城みゆき、阿澄佳奈、田坂秀樹、中原麻衣、関智一、緑川光、浪川大輔



posted by 白黒ウサギ at 03:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | ペルソナ
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