ライラからロウレスのタグを受け取った椿。黒獅子の姿のクロを見て、やっと見つけた、と。やっぱり黒獅子を探してたですね。クロの後悔も何も受け入れず、イヴとサーヴァンプの絆なんてくだらないと、ロウレスのタグを壊そうとします…。
最終回とても泣けました。アニメオリジナルの部分も多くて、それがとても良かったです。本当に終わってしまったのが残念です。
ここからネタバレです。
タグが壊されたロウレスから大量のジンが流出してしまいます。暴風に目の前が見えなくなるくらい“ジン”が吹き荒れます。風の音も激しくて、アニメならではの演出がいいなと思いました。ああ、こんなに大変なんだ…。
「ハイド!」助けようとするリヒト。イヴとの信頼関係があればサーヴァンプは壊れません。ヒューと鉄も同じです。ヒューはベルキアの幻術で椿のもとに送られて倒されてしまいますが、鉄との信頼関係があるから壊れません…。椿がどんなに絆を否定しても。
椿と向きあおうとするクロ、戦うのではなく対話を求めますが、椿は拒否します。
“先生”の最後の言葉が欲しかった椿。自分だけが期待されていた、そういうけれど…。
そもそもどうして、クロたちは“あの人”を殺そうということになったのかな。C3からの依頼だけれど、危険だというのは何をしようとしていたの?椿は何を知っていて、何を知らないの?謎の多いサーヴァンプたちです…。
椿の執拗な攻撃にとうとうクロが本気で怒ります。黒いライオンの姿に変わり吠えるクロ…。ひと思いに椿を殺してしまえたけれど、真昼が止めます。クロが迷った一瞬の隙をついて真昼に向かって椿の刃が飛んでいって…でも倒れたのは桜哉でした。
椿のサブクラスなのに、いつも自分は中途半端で、と言いながら倒れる桜哉…。
それでもクロが椿にとどめを刺すのを許さない真昼。真昼に従うクロを見て、椿の心が開き、真昼のリードが槍から鍵の形に…。この表現、すごく素敵でしたね…!
椿の心に鍵を刺し、真昼は椿の悲しみに触れます。椿がずっと寂しくて、ずっと悩んでいて、“先生”を失くしてしまったことが本当に辛かったのだということがわかります。どのサーヴァンプが“先生”を殺したのか、あのライオンは誰なのか、ずっと探していたんですね。でも本当に椿が求めていたものは何だろう…。
今度はクロが真昼を庇います。下ってろと言われてもクロと一緒に闘うんだと前に出てくる真昼を見て、クロがニヤッと笑ったんですよ!クロが笑った!怠惰組は本当に最高です。最後に真昼が椿を抱きしめて、椿の悲しみを受け止めてあげることで、闘いは終わります…。
本当に、なんて迷惑な兄弟喧嘩だったことか…!
でもね。椿が笑顔で終わって良かったです。
自分を裏切ったとも言える桜哉なのに、ちゃんと手当をして助けてあげるところが椿らしいです。自分の子たちにはとことん甘いのですよね。…ただ、クロのイヴである真昼を殺してしまっていたら、クロは絶対に椿を許さなかったと思います。クロだけじゃない。他のサーヴァンプもイヴも、椿を許しません。それは結果的に椿を苦しめるだろうと思います。だから、きっと桜哉は真昼も椿もどちらも救いたかったんだと思います。
ベルキアたちはC3に監禁されてしまいましたね。桜哉はこれからどうするんだろう?
ロウレスはジンが出てしまったからしばらく大人しいですね。ヒューも一応元気にはなったみたいで…良かった…、御園も真昼も日常へ戻っていきました。御國は骨董屋さんにいますが、御國と御園の話がなかったままなのは残念でした。クロが捨て猫を拾おうとしていたのは可愛かったです。あと、クロの好きな高いカップ麺の話がここに入ってきたのも嬉しかった…!
ちょっと駆け足気味だった気がしなくもないサーヴァンプですが、まだ解けない謎もありますし、ぜひまた続きが観られたらいいなと思います。
来週は第9話をコメンタリーで放送ということで…。
9話はクロの心の中を真昼が旅する回ですね。クロを真昼が救うというのが、この物語の一つの核で、すごく好きな回です。振り返るのにふさわしいですね。何だかんだ言って全員出てくる回ですしね。もちろんギルデンスターンもw
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