前回はクロの心の中を真昼が旅して、やっとクロが解放されました。次はロウレスとリヒト(強欲組)の番です。壁を壊してロウレスの元にやってきたリヒト。でもロウレスはまだリヒトの言葉を聞こうとせず、2人は闘い始めます…。ロウレスの話は悲しくて悲しくて…。
ここからネタバレです。
サーヴァンプの原作の中で、このロウレスの過去からの話が一番好きなんです。だから今回とても期待していたのですが、もう、何もかも期待以上に素晴らしくて、最初から最後まで、ずっと泣けました。強欲組すばらいしい。
リヒトと出会う前は、世界的に有名な女優がロウレスのイヴでした。でもこの頃にはもうロウレスはすでに壊れています。女優に少し失望していたときにリヒトの演奏を聞き、ここでイヴを替えようと思ったんでしょうね…。事故にあうように仕組み、イヴから離れます。以前、ヒューが言っていたように「飽きるとイヴを殺す」のがロウレス。
でも「飽きたから」では無いんですよ。きっとロウレスにとっての「唯一無二」を探してたんだと思います。失くしてしまったオフィーリアの代わりを。
オフィーリアは本当に美しくて素敵な人でしたね。いつでも皆のことを気にかけていて、優しくて、意志が強くて。小さな少女の頃はロウレスを高く見上げていて、成長して大人になって、なんかそういうのも素敵でした。一緒にいるロウレスの優しくて明るくて幸せそうな顔。今のロウレスからは考えられないですね…。
オフィーリアが結婚してしまったこと、戦争のために犠牲になって処刑されたこと、そしてまた平和の象徴であったオフィーリアの像が壊されてしまったこと…。オフィーリアは平和のためだと自分自身で選択していましたが、その度にロウレスの心が死んでいったように見えます。本当に、ロウレス…、辛くて…。
オフィーリアを救えなかったこと、あれだけ平和を望んで身を捧げたオフィーリアの犠牲が、最後は踏みにじられてしまったことを、誰かに否定して欲しかった。誰も何にもなれないと言いながら、本当は誰かに、オフィーリアの死は無駄ではなかったと言って欲しかったんじゃないのかな。
リヒトがピアノを弾いているとき、ロウレスの心の中のものが涙を流してましたよね。その曲はやめてよ…って。でも、悲しいのは曲じゃないと言われて、「じゃあ悲しいのはボクなの」って言うところ、ここは涙が出ました。
ロウレスはリヒトと出会えて良かったと思います。強く、努力して生きること、望むものになれるように努力することが、自分であるということだとリヒトはロウレスに教えてくれる。自分がそれを手にしているのが想像できるのなら、何を欲しいと望んでも構わないんです。リヒトのやり方は一見乱暴だけれど、強く心に訴えかけてきますよね。かっこいいんです。
ロウレスがリヒトのことは失くしたくないと思うのもわかります。やっとリヒトがロウレスの名前を呼んだ…!
ハイド。
リヒトとロウレスの歌、良かったですよね〜。もっと聞きたかった!今日のエンディングがあの曲でも構わなかったくらいですよ〜。信長さんの歌好きだし、キャラソンCD早く出ないかな…。
次回はクロ覚醒ですね…!
あれっ…もしかしてもうクライマックスかな。終わらないでほしい…。
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