もともとWeb配信(Gyao!)用のアニメだったようです。dアニメで配信されたので見てみました。
※8/22、サンライズフェスティバルで数話上映があるそうです。
幕末の日本を舞台に「覇者の首」を巡って起こる陰謀と争いの物語です。ストーリーも演出も音楽も、まさに時代劇ですが、ファンタジー要素と歴史がまざりあった不思議な話です。アクションは実際に殺陣を参考にしたとかで、見ごたえあると思います。
ここからネタバレありの感想です。
幕末。新選組とか土方歳三とかでてきて、明治維新につながっていく話です。そこに「覇者の首」という2000年前に中国で処刑された人物の恨みがこもった首(頭蓋骨)が絡んできます。この「覇者の首」を利用し、幕末の混乱に乗じて日本の自分の意のままにしようとする人物がいるわけです。
主人公は「永遠の刺客」という宿命を背負い、「覇者の首」を探しだし、最終的には封印するために行動しています。その旅の中で、芝居小屋の一座の仇討ちに付き合ったりといろいろあるわけなのですが…。
まるっと時代劇なので、色調も絵柄も話もわりと落ち着いています。四季のあるオープニングがとてもきれい。作画はかなり丁寧で最後までクオリティが高かったなと思います。人の動きの自然さとか、すごく良かった。アクションも見ごたえがあります。
キャラクターデザインは、個性的なので好き嫌いがあるかもしれませんが、物語の雰囲気にあっていていいと思います。男性キャラはリアルよりの表現ですが美形が多くて私はわりと好きかな。女性は、ヒロインの赫乃丈の目が、虹彩の入り方が人形の目みたいで少し苦手だと思いました。この子の目だけ目立つ…。
ストーリーは、わくわく見るような話ではないけどつまらなくはないといった感じです。アクション満載なんですが、大人向けなのか落ち着いているんですよね。そこそこ事件もあって起伏もあるんですが、主人公(秋月)が寡黙なためか誰に感情移入してみていいのかわからないからかもしれません。ただ秋月のあの寡黙さはあれはあれでいいんですよねー…。
ヒロイン(赫乃丈)の扱いがもう少し丁寧だったら良かったと思います。赫乃丈は後半の重要人物なのですが、前半の仇討話からの繋がりが少し弱いんですよね。実は秋月と同じ里の出身で、彼女も秋月と同じ宿命を背負っていたというのがかなり後半になってわかるのですが、ちょっと唐突な感じでした。もっと伏線があれば良かったのですが…。ただ強引に恋心から付きまとってるように見えたのが残念。
幕末の歴史がわかるともっと楽しめたのかなーというところはあります。私はまったく詳しくないので、実在の人物が主人公と絡むところはフィクションだとわかるのですが、それ以外のところはどこまでが史実なのかわからないところも多々有りました。これはもうしょうがないんですけどね。ただ、わからないから面白くないということはないですよ〜。刀のアクションに興味があればぜひどうぞ!
※メモ※
16話で秋月が手毬唄を小さい声で歌ってた。
2006年10月6日 - 2007年4月6日(全26話)Gyao配信
原作:矢立肇、高橋良輔/総監督:高橋良輔
シリーズ構成:宮下隼一
脚本:宮下隼一、吉田伸、鈴木やすゆき
キャラクターデザイン:コザキユースケ
アニメーション制作:サンライズ
キャスト:浪川大輔、佐藤利奈、井上和彦、鳥海浩輔、諏訪部順一
原作:矢立肇、高橋良輔/総監督:高橋良輔
シリーズ構成:宮下隼一
脚本:宮下隼一、吉田伸、鈴木やすゆき
キャラクターデザイン:コザキユースケ
アニメーション制作:サンライズ
キャスト:浪川大輔、佐藤利奈、井上和彦、鳥海浩輔、諏訪部順一