本編が始まる前に前回までのおさらいをしっかりやってくれるので助かりますー。おさらいコーナーがだんだん長くなっていってる気がしますが!私も今のところちゃんと話についていけてるようです…。
パラオの戦闘でクシャトリヤとマリーダを捕獲してネェル・アーガマに戻ってきたバナージ。
リディとオードリーは行方不明を装って独断で地球へ。
ユニコーンを奪還した連邦は次の手へ…
ここからネタバレありの感想です。
クシャトリヤのボロボロさ加減でユニコーンの威力がどれだけ凄かったのかわかります。技術者の話だとサイコフレームは謎が多いと。NT-Dモードで機体が光るのはなぜなのか、作った自分たちにもわかっていないそうです。…色々わかってないこともあるけど人を乗せて運用しているってちょっと怖い話だなぁと思いましたが…。
ミヒロがパラオで洗脳でもされたんじゃないかとバナージの態度を怪しんでいましたが、怒るミヒロの気持ちもわかります。クシャトリヤ一機にかなりやられましたから。リディも行方不明(ということに)なっているし。でもバナージは連邦だから袖付きだからという帰属ではなく、あくまでも一人の人として相手を見ています。人と人がすべてわかりあえれば、争うことなんてなくなる…、理想は確かにそうなんですけどね…。
マリーダさんもクシャトリヤ同様ボロボロで、でもそれは今回の戦闘で受けたダメージのせいだけではなかったというのは、辛い。全身の火傷に裂傷、戦争のために作られた人だから、普通に生きていくことなんて考慮されてないんですね…。そんな状態でもマリーダはバナージのことを心配して、話をしてあげるんですよね。優しい人だな。マリーダが見たバナージの内面ってどうだったんだろう?
マリーダは“マスター”がいるからそれに従うだけだと言っていました。そして、自分たちは根っこがないから簡単に機体と同化してしまう。バナージは自分たちと違って根っこがあるから、ユニコーンに飲み込まれることなく自分の意志を通すことができる、と。自分を見失うなとバナージに教えてくれます。
“根っこがある”ってどういうことかな。マリーダは自分自身の意志や希望とは関係なく、強化人間にされてしまって心が自由にならないんでしょうか。わからないことも多くて上手く言えないんですが…。バナージの心は囚われるものがないから、どこへでも行けるということかな。
そして連邦の次の手として、ラプラスの残骸へユニコーンを向かわせるためにダグザがバナージを説得します。「お願いではなく、命令」。それに対して自分は軍人じゃないから命令に従う義務はないとバナージははねのけますが、これまでバナージが自分の意志で戦闘に介入してきたことから責任を取れと言われてしまいます。…また簡単に言い負かされてしまうバナージ。子どもなんですよね…。納得してなくても大人の言葉に何も言い返せなくなってしまう。悔しいですよね。
そんなバナージの気持ちを実はちゃんとダグザも汲んでいて、後でミコットとタクヤのことを持ちだされて、要するに友だちのためにがんばれとバナージの行動に理由を与えてくれます。優しいよね。
艦長も、責任感を問われてもまだユニコーンに乗る決心がつかないバナージに、単艦でパラオに突入する危険な作戦のときも、ダグザがバナージに借りがあると言ったことを教えてくれます。連邦の軍人という立場ではあるけれど、一人の人と人の話でもあるわけですね。冷めた紅茶を入れなおしてくれてるのに人柄が出てましたね。
財団の動きがあやしいのが気になりますが…
あとは次回へ持越しです。
今回の話、マリーダもダグザも艦長も、みんなバナージのことを大切に思ってくれているのが伝わってきて、とても良かったです。そしてマリーダもガランシェール隊のみんなに思われている。みんな無事に自分のいるべき場所へ帰れますように。オードリーとリディも。
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