駅の底に落ちて瓦礫に埋まってしまった生駒と無名。甲鉄城は黒けぶりに襲われそうになります。
毎回ほんとうに絵がきれいですねー。クオリティ高くて素晴らしいです。
今回はかなりスッキリするポイントがいくつかあって、いい話でした。
ここからネタバレありの感想です。
岩に嵌って身動きが取れなくなっても、まだ意地を張っている無名。自分のせいで失敗したと言いたいのか、自分のことは助けなくていい、自分で何とかする、あんたなんかに助けてもらいたくない…。いつもとても強くてしっかりしているから勘違いしそうになるけど、無名もまだ子どもなんですよね。まったく子どもの理屈で、困っているのに拗ねています。
無名のせいで作戦が台無しになったと有耶無耶にせず、きちんと伝えた生駒は偉いと思います。そして無名を追ってクレーンから手を離した自分も大馬鹿だ、だから意地でも脱出して見返そうと言います。その上で無名だけが悪いんじゃないからとフォローも入れるし、絶対に助けてあげるという意志も見せます。
目につく色々な道具を使ってあきらめずに工夫していくのが、生駒らしいなと思いました。生駒は勇気もあるし賢いですよね。発作が始まってカバネ化してしまうとパニックになる無名に血を飲ませて落ち着かせてあげます。さすがお兄さん。
そこにたくさんのカバネが現れます。カバネを惹きつけるために自分の血を流し、一人で挑んでいく生駒。自分たちは弱いけれど足掻いたっていいと。生駒は弱くなんかないですよ。心が強いですよね。甲鉄城から降ろされ泣いたあの時で、生駒の弱さは終わったのだと思ってます。
無名の回想で過去が少し見えましたね。目の前でお母さんが殺されて、無名も殺されそうになったところを“若様”が助けてくれた。この世界の誰もと同じように無名も辛い思いをしてきたんですね。
いつの間にか気を失った無名を吉備士たちが助けにきます。クレーンで掘り起こしたようです。状況にきがついた途端、生駒を探しに走る無名。噛まれてボロボロになって倒れてる生駒…。一人きりでどれだけ頑張ったのかと思うと、ここは見ていて辛かったです…。2人とも助かって良かった。
四八式鎮守砲を取りにきたついでだからと巣刈が言いますが…。生駒と無名を見捨てていく案が出て揉めたとき、一人冷静に見取り図を見て、何かないかと探していたのは巣刈ですよー。
逞生が大砲で黒けぶりを撃って散らし、“心臓”が出てきたところを無名が撃つという作戦が立てられます。そして作戦前に犬が死んだことを良かったといってごめん、と謝りに行きます。素直に謝ることができたのも生駒のおかげだよ…。
生駒や来栖たちは無名のサポートに回ります。この2人の組み合わせかっこいい。「死んだからって武器のせいにするなよ」
緊張で一発目は早めに撃ってしまい、失敗します。スピードが上がらないのは何か引っかかっているからだと、巣刈が外しに行きます。動いている車体の底のところ、これは怖いですよ…。侑那も、逞生も、巣刈も、恐怖心を抑えて自分のするべきことをやります。
作戦が上手くいった後に、吹き飛ばされた無名を生駒が抱きとめるシーン良かったですね。
スピードが上がりすぎて傾いた車体を戻すために、甲鉄城のみんなが車内で右に寄り車体を押し戻します。本当に一致団結したのってこれが初めてです。
あまりにもきれいに一つになったので、2回に一回は最終回が来るのかと思いましたw
まだ終わりません。無名の心が戻ってきて良かった。この先は何があるかな。
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