TOP さ行 屍鬼【全22話】感想
2016年04月04日

屍鬼【全22話】感想

dアニメの配信終了期限が近づいてたので、慌てて観ました。ホラーです。

ある夏、地方のある村で、村人3人の死体が見つかります。死に何も不審な点は無かった筈なのに、その後村人の突然死が次々に起こります。何かの疫病が流行っているのではないかと噂になるのですが…。

ここからネタバレありの感想です。知りたくない方はご注意です。



カラフルで派手なキャラクターデザインは好き嫌いがわかれそうですね…。

怖いと思ったのは序盤だけでした。死んだ筈の恵が夜になると夏野のところへ現れるところが怖さのピークでした。後は精神的に怖いというよりも、絵が気持ち悪いから怖い、みたいな感じでした。中盤から疫病の正体=屍鬼ということがわかるので、ネタばらしがあったせいで怖さが薄れたのもあるかもしれません。相手の正体がわかっても、村人同士の人間関係の方が強く描かれていて、それも気持ち悪かったです。

原作はどうなのかわかりませんが、何をテーマにした物語なのかな…?
出てくる人それぞれの悩みが深く、全体的に気が滅入るストーリーでした。

屍鬼の沙子(すなこ)が抽象的なことを長々と静信に語る場面が度々ありましたが、あの沙子の言動に何か響くものを抱けるかどうかで評価が変わるのかもしれませんね。私はちょっと受け入れがたかったかな。何を言いたいのか、よくわかりませんでした。最後になって、沙子が心の葛藤を静信にぶつけます。要するに人を襲わないと生きていけない屍鬼の悩みとか、こんな姿で生きている自分を受け入れてほしいとか、そういった内容なのですが…。吸血鬼ものなので、吸血鬼側の都合を描くと避けては通れないところです。でもそう単純な話でもありません。

田舎の村を嫌っている恵にしても、周囲の様々な人から嫌われている正雄にしても、「自分を認めてほしい」悩みを持っています。生きていた頃からそうでしたが、死んでしまっても悩みは解消されません。夏野もそうです。両親から押し付けられた生き方はまっぴらと思い、村を出て独立することを望んでいますが、襲われて人狼となってしまいます。自分の運命を自分で勝ち取ることはできませんでした。

結局どんな姿であっても、誰も自分自身から逃げることはできないんです。散々そうした姿を描いてきているので、砂子の想いを虚しいものに感じました。

医者の尾崎は少し違うかもしれません。頑固な村人たちにうんざりしているし、あるべき医者の姿を強要する父親への反発もありますが、ただひとり村を救うために頑張ります。そのために屍鬼となった自分の妻で実験をするなど残酷なことも平気でします。尾崎だけは、自ら選んで逃げずに踏みとどまっています。でもあんまりヒーローっぽい感じもしません…。

最終回はよくわからないまま唐突に終わってしまって、ちょっとモヤモヤします。
後味があまりよく無かったなあ。

放送:2010年7月 - 12月(全22話)
原作:小野不由美/作画:藤崎竜
監督:アミノテツロ/シリーズ構成:杉原研二
キャラクターデザイン:越智信次
アニメーション制作:童夢
キャスト:大川透、興津和幸、内山昂輝、悠木碧、戸松遥、岡本信彦



posted by 白黒ウサギ at 02:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | さ行
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