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2016年03月26日

僕だけがいない街【全12話】感想

2016年1月 - 3月(全12話)

今期、この作品がいちばん良かったのではないかと思います。1話から最終話まで途切れない緊張感、音楽も良くて完成度が高かったなと思います。

売れない漫画家の藤沼悟は、過去に戻ってやりなおす能力(悟は「リバイバル」と名づけている)を持っている。この能力を使って例えば交通事故を防いだとしても、轢かれそうだった子どもは助かっても自分が巻き込まれて怪我をしたりなど、自分の得になることは何もない。そしてその日もまた――

ちょっと怖そうなので観ようかどうしようか迷っていたんですが、すごくいいよーとおススメされまして、途中から観てました。dアニメで8話くらいまで一気に観て、あとは毎週ハラハラしながら観てましたw(この視聴パターンよくやる…)

ここからネタバレありの感想です。




序盤の悟は、何だかとても冴えない人なんです。
人付き合いもあまり上手じゃない感じで、仲良くなる前に一歩下がってしまうタイプ。売れない漫画家なので、ピザ屋でバイトもしています。不真面目ではないですが、がんばらなさそうに見えます。でも、こんな悟ですが物語の中でだんだんと頼もしくなっていきます。

ある日、配達中に「リバイバル」が起こり、子どもを助けますが自分は怪我をしてしまいます。その入院中に同じピザ屋のバイト仲間の女子高生、愛梨がお見舞いに来てくれるのですが、この子がとてもいい子なんです。後々の悟の行動に影響をあたえる、大事な子です。

18年前に悟の地元で起きた連続殺人事件の話が出て、それから急に悟の母親が殺される展開になり、本当にビックリしました。こういう話とはまったく知らなかったので…。一度リバイバルし、母親を助けようとしますが上手くいかず…

強く戻れと念じたら、1988年、悟が小学校5年生の頃まで戻っていました。悟のクラスメイトが連続誘拐殺人事件で殺されてしまった年です。母親の死を解決しようと思ったら、すべてのことの発端である、ここから解決しないといけないのだということなんですね。悟は事件を未然に防ごうと奮起します。

最初の犠牲者である加代の様子を見ているうちに、虐待されていることに気が付きます。これは悟が本当は大人だからこその観察力ですね。本当の子どもだった頃は見えなかったいろいろなことが見えてきます。加代を救うために強引に仲良くなり、周りの友だちも巻き込んでいきます。以前の友だちがなかなかできなかった悟ではなくなりました。加代を救おうとすることで、悟自身も成長していきます(大人ですが)。

加代の虐待のこと、真犯人探し、毎回どうなるのかハラハラしながら観ていました。また、加代と仲良くなっていく過程の描き方も良かったと思います。加代の行動の一つ一つが切なかったです。

結局、一度目のリバイバルは失敗し、誰も救えません。戻った現代では愛梨に助けられますが、結果的に巻き込んでしまったことを後悔します。それでも悟を信じるという愛梨。ほんとにいい子ですよ。

後半は出番がなくなってしまうので残念なのですが、愛梨の言葉は物語の中で常に生きていて、姿はなくても存在を主張しています。それは悟が愛梨の言葉を心から大事なものだと思っているからこそ、です。「信じたいから信じる」って真っ直ぐに言われたら、こちらも信じよう、信じてくれる気持ちに応えようと思いますよね。

捕まって連行されるときに、今度こそと叫び再び1988年へとリバイバルする悟。これは愛梨のためでもあるよね。自分のせいで捕まったと愛梨が思いながら生きていくのは辛いだろうから。

二度目のリバイバルも緊張しながら見ました。今度はどうやったら上手くいくか、常に悟が頭を働かせていて、こちらも毎回引きずり込まれました…。一度目より友人との結束が固くなっていくのも良かったですね。物語の緊張感に強さを与えてくれるというか。雛月が救われたのは本当に良かったです。温かい朝ごはんを見て雛月が泣くシーンは私も泣きました…。

途中から先生怪しいなと思っていたのですが(だって他にいないし)、やっぱり犯人だった…。終盤の展開もビックリしました。八代の人物の掘り下げはもう少し欲しかったとずっと思っていたのですが、最後の屋上のシーンできれいに昇華できたように思えました。あの辺の丸め方は上手だなーと思います。

落ちていこうとする悟が静かに語る姿、鳥肌たちました。きれいなシーンでしたね。悟だけが本当の八代の姿を知っている。そうだね。本当なら、きっと犠牲になった子たちが八代の本当の姿を知ったんでしょう。でもそれが叶わなかったから、八代はずっと自分が殺し損ねた悟の存在に依存して生きてきたのかも。八代の気持ちは私にはわからないけれど。

「僕だけがいない街」

タイトルの意味、そうだったんですね。悟が眠っていたから。

悟は売れっ子漫画家になれたんですね。成長しましたからね。
そして最後はまた愛梨に出会えて良かった。愛梨に会えたときのあの悟の表情、とてもとても良かったですね。気持ちがたくさん詰まった表情でした。悟も信じてたと思うけど、でも私も信じてましたよ!きっと見てる人たちみんな信じてたと思う。また会えるって。

素晴らしい終わり方でした。

ーーー

声優さん、悟の子ども時代が土屋太鳳さん、とても上手だと思うのですが声高くない…?と最初思いました。でも、大人の悟の声と重なるシーンがけっこうあって、納得しました。確かにこのくらい違う方がいいのかもなーと。満島さんも良かったです。あの前半でよく使ってた「声に出てた…」シリーズ好きでしたw


posted by 白黒ウサギ at 02:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | は行
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